飛び抜けた傑作というわけではありませんが、とても好きな映画です
完膚なきまでのダメ男で落ち目の脚本家を演じるヒュー・グラントが、ちょっと見た目にもハッキリと年齢を感じさせるイイ感じのくたびれ具合もあり、素晴らしいハマり役でした
ヒュー・グラントって、この手のコメディータッチのヒューマンドラマやラブストーリー演らせるとピカイチですね
J・K・シモンズも、セッションの時とは別人のような演技で、それもまた良かったです
ただ、ヒロインのマリサ・トメイが、ちょっと魅力不足だったような気もしますが、それは好みの問題かも知れません
軽く笑えるユーモアや、話の随所に、映画ネタや文学ネタが散りばめられていて、思わずクスッとしてしまうようなシーンも多いです
バラバラな登場人物の個性を、それほど長くはない時間でキッチリと描いてはいましたし、主人公の心の機微も捉えられていたと思います
でも、それらを重くウェットにさせない程度の軽さでテンポ良く進めていくのが、あっさりし過ぎな感もあるかもですが、私は心地好かったです
ラストも、もうちょっとだけ引っ張って、カチッとしたエンディングでも良かったかも知れないのですが、ここも私は、観る側が余白を楽しむ為の敢えてのものだと感じました
何度でも観たくなる、愛すべき作品
でも、邦題のリライフより、原題のリライトままの方が良かったように思います