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Re:LIFE リライフのdeenityのレビュー・感想・評価

Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)
3.0
ヒュー・グラントがかつてはアカデミー賞脚本家だったが今では鳴かず飛ばずで、田舎町の大学講師をやらされるという落ち目の脚本家を演じた作品です。
ヒュー・グラントの何とも言えない頼りなさげな表情がぴたりとハマっていますね。ふらっと生徒に手を出したり講師としても適当にやっちゃう感じが色気たっぷりなんだけど失敗しちゃう典型って感じがして、まさに敵役というのに相応しい役だったかと思います。

内容はこれといって特にツッコミどころもないですが、突出するものもなく平凡。人を育てるという職についてやりがいを見出すのだろうな、と思ったらまさにそのまんまだし、そこに至るまでの大きな波も特になく。少しずつやりがいを見出していくという演技に関していえばよかったですし、生徒一人を送り出すシーンの表情なんかは特にさすがはヒュー・グラントと言った感じなのですが、これはもはや脚本の問題でしょう。

強いて言えば邦題のタイトル通り、人生のやり直しとか再スタートという意味で捉えると、
教授としてのやりがいを見出す。だけど周りの生徒も劇的に何か変化があるわけでもなく、喜ぶ生徒は喜ぶし、憎む生徒は憎むし、ただ少し温かい雰囲気で終わる。
という作品を通してのゆっくりとした変化はよかったかなと思います。

とりあえずヒュー・グラントのばっちりハマった演技を見たい人にはオススメです。
あとJ・K・シモンズが大学教授とか、怒鳴り散らしてこないかとドキドキしました(笑)
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