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オデッセイのOtoのレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
4.7
宇宙飛行士にはなれないからこんな状況に置かれることはないんだろうけど、コメディでありながら自分が今学んでるようなことも無駄にはならないんだと思わせてくれる。科学とかユーモアこそ人間の武器。問題を解決することって意外と幸せなことなのかも。時期的にBowieのStarmanも最高だった。マットデイモンありがとう

(町山さんの解説を聞いて。)
極限状態を描く映画ってサスペンスチックになりがちだけど、この映画はノリノリディスコのおかげで、ある種ミュージカルのように観られるという新しさがある。(本来監督は『エイリアン』『ブレードランナー』のような重々しい作品が得意。)歌詞もそれぞれしっかり状況とシンクロしている。BowieにはLife On Mars?って曲もあってそれを使いたかったけどスローバラードなのでやめてStarmanにしたらしい。Hot stuffは下ネタで、Love trainは中国人もロシア人も列車に乗るよという歌。このように選曲を楽しんでる。
原題『The Martian(火星の人)』から邦題が『オデッセイ』になったのは、ギリシャ神話の王オデュッセウスから。オデュッセウスはトロイの木馬を発明して威張ってたら、神ポセイドンの怒りを買って家に帰れなくなった。そこから家に帰れなくなった人が帰ろうと頑張る話を"オデッセイ"と呼ぶようになったらしい。『2001年宇宙の旅』も原題は『A Space Odyssey』。
マットデイモンは『プライベートライアン』『インターステラ』にしろ取り残されがちだけど、この映画ではインターステラと違って家族の存在がないので、マークが冷静なのもリアルな良さ、『アポロ13』のトムハンクスたちと同じ。本来こういう場面でパニックになる人はそもそも宇宙飛行士にはなれない。。
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