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地上の星たちのデイのレビュー・感想・評価

地上の星たち(2007年製作の映画)
4.0
インド映画第二弾〜♪

先日観た「ディアライフ」という映画は余りインドっぽく無かったけれど、この映画はとても"インドを感じた"映画でした(^-^)♪
女性もみんなサリ着てるし☆

インド映画に興味が無いかたでも「きっと、うまくいく」と言う映画は知っていると思うし、アミールカーンも知っているのでは無いかしら?

この映画はアミールカーン監督作品。

主演のイジャーンは8歳の男の子。
実はディスレクシア(失読症)なのです(T_T)。
このディスレクシアが周りになかなか理解されない悲しさ。
まだ8歳のイジャーンの苦しみ(T_T)。

クンクルのお目々から流れる大粒の涙。

イジャーンはディスレクシアだから、文字が読めなくて授業に集中出来ない。
いつも赤点。落第決定。
でも、絵の才能が凄いんですよ☆感受性もとても豊か☆

冒頭の池の魚を瓶に入れて持ち帰って来るシーン。
アニメーションやクレイアニメーションを使っているのも良かったです☆
イジャーンは前歯が2本ニョキって出てるのだけれど、アニメーションのイジャーンも前歯が描かれています(^-^)♪
似てて可愛い〜♪

外壁塗りの白いペンキが一滴イジャーンの顔に飛んで来るシーン。
通りで売っているカキ氷。
インドのカキ氷は氷を固めて棒を刺して、アイスキャンディみたいにしてくれるんですねー☆
池の中の赤い金魚…。

好きなシーンがたくさーん♪

勉強が出来ないイジャーンはパパに寄宿学校に入れられてしまう。
僅か8歳で家族と離れ離れになってしまう悲しさや怖さ。

イジャーンが作ったパラパラ漫画がまた泣けちゃうんですよ(T_T)。

映画が始まって1時間以上経って、やっとアミールカーンが出て来るのですが…
美術の臨時の先生ラングム。
イジャーンを理解して救ってくれる先生です☆

ラングム先生は障害を抱えている…日本で言うところの養護学校のチューリップ校の先生でもあるんです。

この映画はイジャーンみたいに学校に通える家庭の子供たち、学校に通えない貧しい子供たち、そして障害を持っている子供たちも出て来ます。

で、ディスレクシアって、見た目では分からない。
頭が悪い。とか、サボってるから。とか思われてしまう。

日本でも、ディスレクシアという病気が認識されたのって、ほんの数年前ですよね?

「絵が上手かったら、それで何になるの?」
みたいな考え方の他の先生たち…。
厳しくて冷たいイジャーンのパパ。なかなかイジャーンのことを理解してあげないから観ててイライラ。

まあ…最後は嫌なパパも嫌な先生も良い人になるし、当たり前のハッピーエンドが待っているのですが…
イジャーンが胸に抱えていた、ずっとずっとツラかった日々を爆発させるようにラングム先生に抱きついて泣くシーンに私も嗚咽するぐらい泣いてしまいました(T_T)。

まだ歌って踊って…のボリウッド映画は観てない私ですが(^_^;)、
アミールカーンと子供たちのミュージカルシーンもとても良かったです☆

アミールカーンは、こういった社会問題を扱う映画に出ていたり監督をやったりする役者さんですね☆

この映画で、インドの…いえ、世界中のイジャーンのような子供たちが救われますように(T_T)。

そして、エンドロールで、たくさんたくさんインドの子供たちの映像が流れて来ます☆
是非、最後まで観てくださいネ☆


以下余談。

寄宿学校でイジャーンの隣の席の脚の悪いラジーンくん(優しくて良い子☆)役の男の子が、どこかの映画で観た気がして、気になって仕方が無いです(>_<)ムズムズ…。


にしても、インドの学校はイジメが無いなー。
まあ、近所のジャイアン的な男の子は出て来ますが。
そこは日本と違って良いなー、と思いました。


この映画に出会えて感謝します☆
デイ

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