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海底二万哩のBACのレビュー・感想・評価

海底二万哩(1954年製作の映画)
4.2
・まずなんと言ってもノーチラス号のデザイン。
魚をモチーフにした横から見た姿がほんとうに優美。
艦内も計器盤に色付きライトが備わってたり、シャッター付き円形窓があったりと、SF映画に出てくるメカデザインの傑作の一隻。

・特撮もミニチュア、マットペインティング、イカのフルスケールモデルまで隅々まで神経が行き届いて、当時としては破格の出来映え。

・映画も堂々たる出来で、「宝島」のように丁寧な作りは同じでも、こじんまりまとまってしまった印象は無い。名画の一本という評価は正しいと思う。

・海に生きる世捨て人のネモ船長がやはり魅力的で
意志が強そうで、内心どこか脆そうな感じもする。ジェームス・メイソンをキャスティングしたの大正解でしょう。

・ネモ - アナロクス教授 - ネッドと、(魅力あるけど)負 - 中間 - (問題大有りだけど)正の、SF 王道の人物配置とストーリー。観てる側としてはアナロクス教授の立場にどうしてもなっちゃうな。

・その点では納得のラストではあるんだけど、
ネモの復讐心が解かれ、アナロクス教授一行と別れた後も海中で冒険を続けるノーチラス号の姿も妄想する。原作はどうだったんだろうか。
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