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羊たちの沈黙のBACのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
・演技や演出もあるだろうけど、撮影による画面の雰囲気の魅力と怖さが強烈。出だしのクラリスのランニング場面からして怖い雰囲気がある。冷たく湿った灰色のベールが画面にかかってるというか、怖い波長が全編に流れてるというか。

・その雰囲気もあって本作もアメリカの田舎怖いホラーの系列に並んでいる。クライマックスなど「悪魔のいけにえ」のソーヤー一家の家に一人で踏み込んでしまった感じの強烈なサスペンス。

・メジャー映画で「悪魔のいけにえ」の怖さに並んでいる数少ない作品だと思う。

・出演作品を全部見てるわけではないけど、ジョディ・フォスターが一番美しい作品ではないか?アンソニー・ホプキンスのレクター博士の知的で獣性の怖さを見事に表した演技に画面の雰囲気もあって、クラリスとレクターの会話場面は「魔術的」と言ってもいい引力があると思う。

・後に続くシリーズ化でなんだか俗っぽいイメージが付いてしまったけど、「サイコ・サスペンス」のジャンルの中でも孤高の傑作な一本。
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