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ルパン三世 風魔一族の陰謀のBACのレビュー・感想・評価

3.8
・いい意味で「マンガ映画」のルパン。「カリオストロの城」をフォローしてる作品群の中では面白い一本。

・遮二無二という感じで動かしまくる作画。温泉場に乱入するカーチェイスとか呆れつつもようやると感心する。

・動かしすぎが浮足立ってる、という気もしないではないけど、このやり過ぎ作画のクオリティの高さのおかげで今でも面白く観れる。

・終盤の方の五右衛門の剣戟アクションがかっこいいぞ。案外、きちんと見せる五右衛門のアクションて少ないし。それをやってくれてるのも作品の価値を高めてる。

・岐阜のヤクザ風魔一族。事務所も出してる(笑) けっこう怖そうなボスなのに。

・もともとOVAが目当の作品で、73分という短さや監督を立てていないせいか、作画に比べると話や映画としての佇まいにはちょっと弱さやもの足りなさもある。そこはほんと惜しい。製作のテレコムアニメーションフィルムの作画の力量を見るための作品という印象。

・山田康雄らレギュラーメンバーが健在で声が衰えた頃でも無かったろうから、声優変更は何で⁉変える必要ないじゃない⁉…と公開当時は思ったものだけど、さすがに公開から30年以上経って、古川登志夫のルパン達もいいじゃないのと思う。いろいろインタビューなどを読んでると、声優変更はなんとなく監修してる大塚康生氏の発案かな、という気がしないでもない。なんの確証もないけどね!
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