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スター・トレック/叛乱の天のネタバレレビュー・内容・結末

スター・トレック/叛乱(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

スタートレック劇場版通算9作目。「新スタートレック」3作目。

○牧草に隠れてかくれんぼしてる子供たち。パンをこねる女性。水路を開放して畑に水を撒く男性。のどかな田園風景。「大草原の小さな家」が始まったのかと思った。舞台はバクー星、惑星連邦の提督や士官達とソーナ人というこれまた「ヘルレイザー」の魔導士みたいな種族が共同でバクー人をこっそり観察しているという設定。バクー人はアーミッシュの人達の文化や生活を参考にしたらしいです。映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」に出て来た集団ですね。
○開始10分辺りで、他種族の外交団をもてなすパーティーに出席するピカード。外交団の偉い人から昭和の台所にあったビーズすだれみたいなヘッドドレスを乗せられて、なんということでしょう、ローゼンメイデン風ピカードに!クルーが笑いを堪えてます。私は思いっきり笑いましたw
○データが観察団の一員としてバクー星にいましたが、突如観察団を攻撃し始め、あわや解体される寸前までいきましたが、ピカードとウォーフによりなんとか無事確保されます。
○ピカードが自室へ入るなり「コンピュータ、音楽を」と言うとクラシックがかかり「いや、ラテンがいい、マンボだ」というとマンボが流れます。1998年の映画ですが、20年経ってこれが現実になったのは感慨深いものがあります。
○バクー星は特殊な放射線のお陰で、大人になっても老化しないし病気もないユートピアのような星だということが判明します。ソーナ人は元々バクー人と同じ種族でしたが、およそ100年前にバクー星を追放された一団であり、実はバクー人約600人を他の星に転送し、バクー星を乗っ取ろうとしていました。
○なんと人工眼のジョーディの視神経も再生しますが、バクー星に居る間だけの効果なので、「自分の眼で日の出を見ておきたかった」とピカードと2人日の出を見つめるシーンはウルッと来ました。
○バクー星の12歳の男の子とデータの会話が胸に響きました。
データ「僕の脚の長さは87.2センチで、造られた時から廃棄されるまで変わらない。僕の仕様は永久に変わらない。成長を経験することもない。」
少年「でも大人に好き嫌いするな何でも食べろとか、早く寝なさいとか言われなくてすむよ」
データ「子供を経験できるなら僕は喜んで早く寝るよ」
時の流れを老化や死へのカウントダウンだと考えると恐怖を感じますが、命が尽きる瞬間まで成長出来ると考えれば、歳を取れるということは素晴らしいことです。
○ちゃっかりバクー人のアニージ(300歳)という巨乳美人と良い感じになるピカード。隅におけないピカード。「仕事が終わったら318日の休暇が待ってる、それを使う」と彼女の髪を撫でながら口説くピカード。滞在するだけで若返る星で、318日間も何をするつもりなんですかねえ(ゲス顔


ソーナ人は、バクー人が気付かないようホログラム船で村そっくりの幻影を見せたまま他の星へ転送しようと企んでいましたが、逆にソーナ人達をそのホログラム船へ気付かれないよう転送し、幻影を見せてバクー星を救ったピカードの逆転の一手が素晴らしかったです🖖(*´∇`*)
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