芋けんぴ

トイ・ストーリー4の芋けんぴのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.2
「もう俺にはこれしかないんだ!」

ああいう本音の吐露に弱い。
ウッディの内に秘めた思いが苦しすぎて危うく泣くとこやった。

冒頭で提示されるウッディの真のアイデンティティ「オモチャを助けるオモチャ」についての物語。

一見悪役として弱いなぁと思えたギャビーもあんな場面見せられたらさすがに同情するし、そんなギャビーを見捨てられないウッディはやっぱり僕らの知ってるウッディ。どクズに落ちる手前までロッツォに手を差し伸べたウッディなのだ。

ギャビーの結末も「えー、また安易にボニー頼り?」と思ってたのが、違ってギャビーが自ら迷い子の別の女の子に気付いて立ち止まる、という裏切りが良かった。

2にあった「オモチャとはかくあるべし」の押し付けではなく、今回はギャビー自身が子供に愛されることを渇望していたし、外に出ることを望んでた。ウッディはトラウマから二の足を踏むギャビーの背中を押しただけ。

外に出たい、本当は子供と一緒になりたいと思ってるオモチャを助けるオモチャ。考えてみたらウッディは一作目から持ち主が誰であれ、不遇なオモチャに手を差し伸べる保安官だったんだよね。

「無限の彼方へ」
「さぁ、行くぞ」

ここじゃないどこか、自分の生き方に迷った人形が運命の人と巡り合い、その人に世界の歩き方を学び、友のもとを去って広大な海に漕ぎ出す。

「ネットは広大だわ」

本筋を根っこまでひっぺがすとウッディが素子に見えた。

[おまけ]

アンディ「やぁ、ボニー。う、ウッディは元気?(オモチャ箱チラチラ)」
ボニー「すまん、失くした」
アンディ「はぁ!!!?」

アンディどんまい。
芋けんぴ

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