“You’ve got a friend in me”
アンディからボニーの手に渡ったウッディ。
しかし遊びに参加できず、クローゼットの中で憂鬱な日々。
そんなある日、ウッディの計らいからボニーはあるオモチャを生み出す。
それは捨てられた先割れスプーンで出来たフォーキーだった。
たちまちボニーのお気に入りになるが、フォーキーは自分をオモチャだとは思っていなくて・・・
ウッディはいつも、おもちゃの持ち主のこと、そして仲間たちのことを一番に考えてきた。
不安なときは寄り添い助け合い、嬉しいときは身をよじらせながら喜びを分かち合う。
20年以上続けてきたそのスタンスはブレることなく、だからこそウッディは慕われ頼られてきた。
アンディやボニー、そして仲間たちの幸せ。それがウッディの幸せだった。
しかし、おもちゃの役目はいつか終わる。
人気者のウッディも忘れられる日が来る。
そんな危機感を抱いていた矢先、偶然再会したのはかつての友人ボーピープだった。
誰のおもちゃでもなく、広い世界に思いを馳せる彼女の姿にウッディの心は揺れる。
さらに、CM通りに飛べず捨てられた過去を引きずるオモチャ・デュークカブーンや、初めからボイスボックスが壊れ誰からも愛されたことのない人形・ギャビーを通し、ウッディは自身の生き方を問うていく。
ウッディとフォーキーの帰りをみんなが待っている。
そこは温かく平和な“家”だ。
はたして彼はボニーの元に戻るのだろうか、それとも・・・？
一緒に過ごしてきた仲間たち、そしてアンディとボニーの思い出を胸に、今度はオモチャたちの夢を叶えることにしたウッディ。
いつもみんなで協力して問題を解決してきた彼が、今回はたった一人 自分の心と向き合う。その大きな決断がたまらなく切なくて清々しく、涙が止まりませんでした。
( ..)φ
わたしが中学三年生のとき、初めて友人と観に行った映画が「トイ・ストーリー3」でした。二人とも涙で顔をグチャグチャにしながら興奮気味に劇場を後にしたのを、今でもよく覚えています。だからこの9年間、「トイ・ストーリー3」を観るタイミングは決まって、その友人を思い出したときでした。
今ではすっかり疎遠になってしまってとても寂しいけれど、彼女も「トイ・ストーリー4」を観に行くんじゃないかなと思っています。隣に座って同じスクリーンを見つめていなくても、同じものを観て何かを思うって、それだけで素敵なことだね。
いつかまた会えたらその時は、ウッディとバズみたいに。
