真っ黒こげ太郎

ザ・デッド インディアの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ザ・デッド インディア(2013年製作の映画)
3.5
制作国はイギリスだけど、主役はアメリカ人で舞台はインド…。

…ややこしい!!w



インドで突如としてゾンビパニックが勃発!!!
電気技師のニコラスは恋人のイシャニを迎えに行くために首都のムンバイを目指すが、行く手には無数のゾンビが!
偶然助けた少年ジャベドと共に、サバイバルの旅路が始まる…。



恋人を救うためにゾンビの群れる世界を旅する、ロードムービー風のゾンビ・サバイバルホラー。

本作は「ゾンビ大陸 アフリカン」の続編だったりしますが、話は繋がってないので本作だけ観ても問題ないです。
正直俺もあんま覚えてないし。w
(一応、前作と同じ時系列なのが序盤で仄めかされはしますが。)


お話自体は上記の通りで、恋人のいる町を目指し少年と共に旅をする電気技師のお話。

内容自体は実に真面目でオードソックスなゾンビ物。
パニックやホラー要素より、主人公と少年、恋人とその家族のドラマを軸にした構成。
お話はありがちですが丁寧に作られてて普通に楽しめるし、ゾンビの群れるシーンも不気味さが出てて良い。
残酷シーンは添える程度に収まっているし、ゾンビはノロノロ動き。

後半、他の生存者を助けるべきかの葛藤や、訳あって少年と一時的に分かれる事になる描写、ヒロインの父親が語る生死論などもしっかり描けていると思います。
シチュエーション的にヒヤヒヤするシーンも多く、観てて飽きないです。


ただ、余りに丁寧に書きすぎてテンポ自体はスロー目だし、これといった派手な見せ場自体は少な目なのは正直物足りないかな。

後、ラストのオチは何だったんだろう。
一見バットエンドっぽいけど、あそこからまた「俺たちの戦いはこれからだ!」的な感じになってゆくのかな?w


個人的にはもう少し派手な内容の映画が好きですが、この手のマイナーなゾンビ物にしてはそこそこは見応えがあると思います。

個人的には余りハマりませんでしたが、出来はかなりいいと思うのでこの手の正統派ゾンビ物が好きな人はどうぞ。