アンダーグラウンド映画の雄ケネス・アンガーの代表作。29分。
アンガーは「部分」であり「フェティッシュ」だ。本作も改造バイク、実際の暴走族たちの革ジャン、帽子、ナチス印、サソリなどが暴力的にアップで描かれる。全体が客観的に提示されることはない。全編ロックが鳴り響く。ゲイの乱交パーティー、オートバイのスピードレース、麻薬などアナーキーなエピソードにキリストの「エルサレムへの最後の旅」のドラマがカットバックで挿入される。案の定物議を醸し出す内容だ。パゾリーニと比べたくなる。ジェームス・ディーンとマーロン・ブランドも引用されている。