華麗なクライムムービーかと思ったらラブロマンスがメインだった。
女詐欺師ジェスは凄腕詐欺グループのニッキーに弟子入りする。どんな大きな仕事に臨む？2人の関係はどうなる？
注意を引きつけて騙そう、ってことでフォーカス。きっと見る方を騙すつもりだろうと構えて見る。終盤のぐるんぐるんひっくり返る状況をやりたかったんだろう。
マーゴット・ロビーは愛嬌があって可愛らしい。特に前半がナチュラルで良かった。魅力的。一方のウィル・スミスはクールな詐欺師なのか恋に惑うのか、何が本当かを絞らせない狙いかもしれないけれど、煮え切らないキャラになった気がする。脚本のせいか。
構成は前後半で話が別れていて、それが全体通したターニングポイントと合ってないせいでチグハグに感じた。感心したのは映像。暗いシーンで高感度に耐える美しさ。ショットの構図もどれもセンスを感じた。
絵はおしゃれで現代的、ストーリーの運びが今ひとつな作品。
