柏エシディシ

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの柏エシディシのレビュー・感想・評価

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祭、です。
(以下、具体的内容には一切触れておりません)

まず確認しておきたい事は、本作の映画史上に残るユニークさ。
ディケイド単位で続く人気映画シリーズというものは古今東西ない事は無いですが(007とか寅さん、SW、ST等々)、10年をかけて18本の異なる作風の映画をつくりながらひとつの世界観を構築して、19本目にして一気に集約してまとめあげるというプロジェクト。こんなのは前代未聞、唯一無二。世界規模の壮大なパズル。

ここまでMCU全作公開時には欠かさず劇場に足を運び、毎回楽しませてもらっていた身としては感慨深いです。
この世界規模の「祭」にリアルタイムで参加出来るチャンスがあって、参加しない手はないんじゃないですか?ある意味ネイションやイデオロギーを越えて全世界が楽しめるという点ではワールドカップやオリンピックすら超越した世界的イベントと言っても過言ではない訳で。

その上で、本作はやはり単独の映画作品として非常に評価しにくく、そもそも「映画」として認めて良いものか?という命題まで考えざるを得ない代物である事も確かな事だと思います。
背景設定や登場人物、ドラマツルギーを予め観客の中に了解、前提として過剰に求める本作の作りは長所でもあり、映画としての大きな欠陥だと思います。
(故にフィルマークスは採点なし。今年のベストからも外したいと考えてます)

そんな屁理屈を捏ねながらも、じゃ楽しめた?と聞かれたら、、、そりゃあ、最高に楽しかったに決まってるじゃないですかぁ!!!!と答えざるを得ないのですがw
アメコミを初めて読んだ時の、ワクワク感、セリフのリズム、荒唐無稽な展開、キャラクター達のリレーションシップ。あの感覚を思い出させてくれました。
あの感覚。自分はMCUのタイトルコールのあのパラパラパラ〜ってコミックのリーフがめくれる様な演出が大好きなんですが、あのドキドキが150分続く感じ。

初日にIMAX3Dで観ましたが、また行きますよ!祭に乗り遅れるな!
柏エシディシ

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