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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのyumeayuのレビュー・感想・評価

4.5
指ぱっちん

MCUの集大成としてシリーズのキャラクターが総出演する中で、個人的に注目していたのはおちゃらけた「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーが、シリアスな「アベンジャーズ」とどのように絡むのか?だった。

しかし、いざ蓋を開けてみると心配なんぞどこ吹く風。重くなりすぎのストーリーを和ませる重要なフィルター役として大活躍でしたね。
やはりソーと組ませたのがよかった。「マイティ・ソー バトルロイヤル」が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に似た雰囲気だったのが功を奏しました。
ジェームズ・ガンも製作総指揮に名を連ねていますし、もはや「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2.5」といっていいぐらい。

このように、いくつかのグループに分けて物語を構成する手法はすごく上手いなと思いました。
それぞれの場でそれぞれのキャラクターを活かす。
すべてのキャラクターに活躍の場があり、同じようにピンチがある。まさにクロスオーバー作品のお手本のよう。これはルッソ兄弟の力量だといえるでしょう。

そして何より“最大最強のヴィラン”であるサノスを物語の中心にしたことが良かった。
この手の作品だとどうしても敵は添え物になりがち。だけど今作では“サノス”というキャラクターの内面を丁寧に描き、彼も彼なりの正義に基づいて行動していることが明かされる。正直こんなにじっくりと描くとは思わなかった。

バトルシーンもいろいろなシチュエーションで魅せてくれて大満足。
まず手始めにサノスの手下たち(こいつらもメチャ強い)が各地でヒーローたちとバトルを繰り広げるところは、いわゆる「劇場版ドラゴンボール」に代表されるような「東映まんがまつり」的な展開でワクワクしました。

物語的には次作に繋がるということで、いわゆる「スターウォーズ 帝国の逆襲」的な立ち位置の作品なので、こういう結末になることは覚悟していました。
しかし、この絶望感はなんだ!

もう最終章に向けていろいろと憶測が飛び交っていますね。
残ったメンバーを確かめると…。
ふむふむ、なるほど。

他にも消息が明確に描かれていないキャラクターや今作に登場しなかったキャラクター(アントマンやホークアイなど)もいますし、ニック・フューリーが持っていたポケベルの送信先も気になりますよね。

すべては“1400万分の1”への布石なのか!?

あぁ、来年が待ち遠しい!
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