がんがん

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのがんがんのレビュー・感想・評価

4.9
本作は初めて映画館で観たMCU作品なのでとても思い入れが強い。シリーズ最高傑作だと思っています。

アベンジャーズ3作目と勝手に勘違いしてIMAXレーザー3Dで何故か観てた。テレビでアベンジャーズ1は流し見で観たことあるから何かとりあえず観てみるか、くらいの軽いノリで観たら圧倒されました。

超巨大画面で最初のキャップチームのバトルと、ヒーロー大集合の空港バトル、最後の三巴戦を観て、何の理由でこの人達は味方同士っぽいのに戦っているんだろうという気持ちは棚上げされ、なんだか物凄い熱量の創作物を体感している!!!と魂を抜かれました。

バッキーが誰かも、何故ソニーのスパイダーマンが出ているかも、何もわかっていないのに!

衝撃のまま一気に過去作品全部振り返りました。そして、もう一度劇場でシビルウォーを観ると…

ド派手な戦闘シーンの凄さを改めて味わっただけでなく、本作の奥深さを咀嚼することができました。

深く深く最深部まで練り込まれた脚本の質。キャラクター達の溢れてやまない魅力。正義のもとに対立するヒーロー達という構図。復讐の連鎖とその螺旋から降りるため許す、という罪に立ち向かう重いテーマ。

アベンジャーズという自警団が世界を救っている事実はあるものの、その裏で被害にあってしまった人たちが確実にいたこと。国連に管理された正義の執行を進めるトニーは贖罪の方法を探していた。アメリカという大国に散々利用されたキャップは自らの信念を第一優先とするため自警団であることを貫く。

どちらの正義も間違っていないからこそ、トニーとキャップそれぞれに味方するヒーロー達が分裂する。このテーマを大切に扱いながら、各キャラクターの特徴や技、特性を活かしながらドンチャンバトルを進めていく。

正直アメコミ映画ってこんなに進んでいたのか…と衝撃を受けました。

アイアンマン1作目が出てきた時とか、「鉄の男ってなんじゃい笑、誰がこんなん観るねん」とスルーしてしまったあの時の自分にピム粒子を持ってハンマーで叩きに戻りたい。

エンドゲームのレビューをたくさん読ませていただくと、MCU作品を何も観てなかったけどエンドゲームめちゃめちゃ面白い!今までの作品を全部観る!っていう感想が多々ありました。

たぶんドラゴンボールの最終巻だけを読んでもベジータってやつ何でへんなオデコしてるの?とか、ブウってのは悪役なの?二人いる?とか、サタンってオッサンは何者?とかよくわからなくても、何だか物凄い漫画だ!最後の元気玉感動した!って衝撃を受けるはず。

そういう魅力がMCU作品にはあると思う。どこから観てもきっと圧倒されるし、振り返ってみたくなるはず。

3年経った今でも本作はブルーレイでよく見直すし、エンドゲーム鑑賞後に振り返ると違う面も見えてきたり。

キャプテンアメリカ シビルウォー

間違いなく最高傑作です!!
がんがん

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