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ブラックパンサーのKのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

私はMCUの作品は大好きで全作鑑賞済みですが、ブラックパンサー のヴィラン以上に魅力的なキャラはいません。

本作のヴィランであるエリック・キルモンガーは主人公と同じワカンダ出身ですが、生まれ育った場所はワカンダとは全く別の現代のアメリカ社会です。

彼の目的はというと、ワカンダの最先端軍事技術を利用して社会的マイノリティの層を救うというものです。

彼の目的の背景としては、アメリカ社会で「黒人」として生き、未だに根深く残る差別意識を目の当たりにしたからです。

その目的の達成のためなら恋人であろうと同郷の人間であろうと殺すことに一切の迷いを見せることありません。

それが彼の「正義」だからです。

そんなストイックで非人間的な彼ですが、映画の中盤で死んだ父親と精神世界で対面するシーンがあります。

そこで彼は初めて涙を流し、人間的な側面を見せるのです。このギャップがたまらなくいいんですよね。

ただの復讐の鬼ではなく彼もまた一人の人間なのです。

そして最終的にブラックパンサー に勝負で負け、情けをかけられますが、彼は自分の信念を最後まで突き通し自ら死を選びます。

こんなにストイックで意思が強いヴィラン好きにならないはずがない。

インフィニティウォーでサノスに焦点が当てられがちですが、エリック・キルモンガーという素晴らしいヴィランがいたということもどうか知っておいていただきたい。
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