ミサキ

キャプテン・マーベルのミサキのネタバレレビュー・内容・結末

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

※アベンジャーズ/エンドゲームのネタバレにも少し触れています。

仕事の関係でムビチケをいただいたのはいいが観に行く時間がない! いつまで!? え! もう終わる!? …となったのが4月の下旬。エンドゲームが公開と同時にどこの劇場も公開終了のようだったので、エンドゲームの公開前日、25日に滑り込みで観てきました。

が、まず座席が満員! 最終日の最後の方の上映回なのに…とびっくり。前評判は一切調べず(そもそも見る暇もなく)だったのでよほど面白いのかと思いましたが、鑑賞後に納得。あの最後を見たら即座にエンドゲームを見たくなる気持ちはよくわかる…私も見た後にそのままレイトショーで日付が変わった直後に観たかったですが、普通に次の日も仕事なので諦めました(笑)

ストーリー、各所で「最初から特に理由なく力を持っていて感情移入しづらい」という意見も見かけましたが、難しく考えずに最強主人公の活躍を見る映画、というのが1番近いかなと思います。力を得たのが偶然とはいえそれを今後宇宙中の人のために使おうとする美しい心を持ったヒロイン…で、いいんじゃないでしょうか。

私が女性というのもあるかもしれませんが、強い女性というのにすごく憧れがあるので本作に登場する女性はみんな強く、美しく、見ていてふわふわした気持ちになりました。特にマリア・モニカ親子とキャロルのやりとりなんて最高です。かっこいい!! ジュード・ロウが出てた? はて…何をしていたっけ…(すっとぼけ)

ただ、確かに他の作品に比べるとファン向け映画というニュアンスが近いように感じます。コールソンやフューリー、そしてアベンジャーズの原点…シリーズを見ている人でないとニヤッとできない部分が多いので、時系列としてはかなり前のものではありますが入門編としてみる作品としてはハードルが高いかもしれません。まさかウィンター・ソルジャーでのフューリーのあの発言がこんなことだとは…。

ところでフューリーやコールソンの若い頃を描くあの技術すごいですね! 鑑賞している時には特になんの違和感も覚えませんでした。何歳になっても若い頃の姿さえ演じられる…その逆もまた然り。時代とともにお芝居にも進化を感じてしみじみします。

個人的にこれが1番残念な点というか、期待させておいて〜!と思ったところとして最後のシーン、フューリーが消えたことで宇宙を守っていたキャロルが地球へと戻って来ることで、次回エンドゲームでも大活躍してくれるのでは…と期待を持たせた余韻で終了するのですが(実際私は見た後にすぐエンドゲームを見たい!と思いましたし、おそらく同じようなことを思ったリピーターで全席埋まっていたので)……そうでもない!(どーん)

最初は一人で突っ走るちょっと空気の読めない女扱いをされ、しばらくは全宇宙を駆け回り終盤までほぼ不在という…。終盤のアベンジャーズ女子組でガントレットを守るシーンはかなり熱かったのですがキャプテン・マーベルを見た後にあれだけだとちょっと切ない!物足りない!と思ったのは私だけでしょうか(T-T) もちろんあれでも十分カッコよかったんですが!

アベンジャーズの原点であるはずなのに、あれだけしか掘り下げがなかったのが残念です。(エンドゲームのレビューに書きなさい…)

ただ、逆に言えばキャプテン・マーベルはものすごく強いお姉さんである、という点だけわかっていればエンドゲームを見るにあたっては特に問題はないかと思うので、ポジティブに考えるべき…なのかも?

世の中では色々な意見を言われているようですが、気軽に「キャプテン・マーベル強い! かっこいい!」と仮面ライダーなどのヒーロー映画を見る爽やかな少年少女の気持ちで見る作品だと私は思います!
ミサキ

ミサキ