このレビューはネタバレを含みます
鑑賞後、映画館を出て「今からシリーズを間を開けずに一気に観られる全人類、羨ましすぎる…」以外の感情を失いました。1回目は字幕、2回目は吹替版を鑑賞しました。
これぞ集大成！というにふさわしい映画でしたね。
前回のIWの終わりが終わりだけに、前半は人類が半分消えてしまった世界で、残った人たちの生きざまが描写されるため戦闘シーン少な目、心理描写などが多くアクションを期待して見たライト層の観客だと少し退屈に感じたかもしれません。
しかし初っ端から全速力、トニーのペッパーへ当てたメッセージ、まさか終盤の大きな伏線になっているとはあれを最初に見せられた観客のうち何人が予想できたのか。2回目観た時にもう涙が止まらず両隣の方に最初からこいつ泣きすぎやろ、と思われてしまったかもしれません。申し訳ない…。
そしてサノス。元々絶対無二の存在、という敵ではありませんでしたが、最期もあっけなかったですね。（1回目も2回目も！） ちょっと肩透かしに感じてしまうところもあったかも…でも人々を絶望させるのには十分なわけですが。
やはり本番は過去に遡り各時代のインフィニティ・ストーンを集めるシーンでしょう。あの過去作を見ていない人を置いてけぼりにする容赦ない描写がやはり最高です（笑） 前作開始数分で無惨に散ったロキをあの形で出してくれる大サービス…ありがとうマーベル。めそめそするソーを元気づけるロケット、未来から来たソーを温かく迎え入れるフラッガの懐の大きさ、ハイルヒドラからのキャップvsキャップのシーン、スコットのアメリカのケツ発言、クイルを見て「あいつはアホなのか？」と聞くローディ、エンシェント・ワンとバナーの知的なやり取り…もろもろ。
四次元キューブとピム粒子の入手方法もそう来たか！とにっこり。ソウルストーン、どうするんだろうと思ったらあんなことになるなんて誰が想像します！？ もうだめだ（語彙力の死）
そして最後の決戦のシーン、消えた仲間たちが続々と集まってくるシーンの迫力たるや…鳥肌が止まりませんでした。
ああいうお祭り感が楽しめるのも一種の醍醐味ですね！ 熱すぎる…。
怒濤のアクションシーンの迫力に押され、前半の静けさはどこへやら。
あれだけ激しく戦うというのに、最後は石の力によってサノスの軍を消し去るというあっけなさ…。「直接倒すんじゃないの！？ でも、そうだよなあ…」と納得させる展開だったと思います。どこか最後までかっこつかない感じもサノスらしい。逆に生々しくてリアルに感じました。
そして突然の別れ……。まさかトニーとナターシャが死ぬなんて夢にも思わず、もう号泣。まわりのアイアンマン推したちが「まだ見てない、早くトニーの活躍をみたい！」と言っているのを聞くと複雑な気持ちになるのは私だけではないはず…。お前、死ぬぞ…（ダブルミーニング）
（最後のトニーのお葬式のシーン、ナターシャの死は忘れられているのか？と若干不安になった部分はあったものの、その後すぐに言及されていて安心しました。が、やっぱりちょっと軽く感じましたね）
今でもトニーとナターシャの退場が信じられなさすぎる…。前回半分になった時にいなくなってしまったみんなは帰ってくるだろうと根拠のない自信を持っていたので哀しくはありましたが黙して次回を待とう…という気持ちになれましたが、今回は……ああ……。
追い打ちをかけるようにブラックウィドウの映画が発表されもうファンの心はめちゃくちゃですね（T-T）
最後のキャップの行動については賛否両論らしいですが、個人的には上手くクリエヴァが降板しても問題ないようなつなげ方をしたかなーと思います。
Twitterでも話題になっていましたが英語では「トニーに勧められた」という意味の文脈があるにも関わらず字幕・吹替ともに「自分の人生を歩んでみてもいいかと思った」だけになってしまっているのが残念…。まあこれはローカライズの問題なので本編には特に関係ないのですが！
あと、直近の作品であるキャプテン・マーベルをエンドゲーム公開前日の夜に観に行ったため、キャロルがどれだけかっこよく活躍してくれるかと思えばまさかの出番が雀の涙！ 最強キャラの宿命……もちろんその雀の涙の出演シーンもよかったのですが（特にアベンジャーズ女子組集合シーン！）
もっと活躍してほしかったなあというのが本音です。うわーん。（これが5点じゃない理由です…）
ともあれ、これで一つ大きな区切りになるかと思うと本当に寂しい。
ですが、これからもどんどん新作が出て行くことですし、MCUの世界が広がっていくことに期待！ フェイズ3の終わりは来月公開のスパイダーマンがそうらしいので、楽しみに待っていようと思います！
そしてソー4とガーディアンズオブギャラクシー3を首をキリン以上に長くして待つことにします。
