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スポットライト 世紀のスクープのdeenityのレビュー・感想・評価

3.0
アカデミー賞受賞作。カトリック教会が児童にいたづらをしていたことを隠蔽していた事実を追求していくジャーナリストの話。しかも実話を元にしているわけで、こんなテーマの作品がまさかアカデミー獲ってしまうとは驚きだった。そういうことがあったのは知ってた。でもどれほどのことかは本作が作られるまで考えもしたことなかった。しかし、向こうの宗教観がある国からするととてつもないだったのだろう。

ただアカデミーを獲った割にはややストーリー展開は単調。というか展開に飽きは来ないが、登場人物が多かったり話している意味がピンと来なかったり、そもそも教会を暴くことがどれほどの重要さなのかが展開を進む毎に理解していったから終盤までは乗り切れなかった部分もあった。

虐待していた神父を挙げるだけじゃなく教会の元から叩くこと。しかし、それをするためには仕組みを暴く必要がある。結局のところ、ここにテーマがあり普遍性があると思っている。「知っていても見て見ぬふりをすること」どんな人間にも共通の感情だがこれがアカデミー作に選ばれた所以だろう。
ただ、繰り返すが単調でシンプルな展開には変わりない。野太いジャーナリストの姿を見るのはなかなか面白く、特にレイチェル・マクアダムスは大好きだが演技自体アカデミー賞にノミネートされるほどの演技ではなかったと感じたし物足りなさもある。
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