ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは良く出来た作品だったことが、あらためて分かる映画だった。
良かったとこ。序盤の人物紹介のテンポは良かった。
ダメだったとこ1。目的がはっきりしないストーリー。スーパーマンのような超人的な存在への対抗策という大風呂敷で結成したチームのはずが、超人的なのはディアブロぐらいで、後の連中は銃器や刀やバットで戦うため、だったら軍隊で十分だろうと思うレベル。
ダメだったとこ2。ストーリーテリングの稚拙さ。戦線を放棄して唐突に開かれる飲み会シーンには驚愕。チームが結束を強めるシーンが特に無いのに、いつの間にか結束が強まっている強引さにも閉口。
ダメだったとこ3。期待外れの俳優たち。静止画では期待出来たジャレッド・レトやマーゴット・ロビーが、動いてみると面白くない。ジャレッド・レトは脚本上の扱いの酷さもあって、ジョーカーとしての存在感無し。マーゴット・ロビーは、幼稚でわがままなセクシー女ではあるけど、一番肝心な狂気が欠けている。ポスター映えしていただけに残念。
ダメだったとこ4。節操のない選曲。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのようなストーリー上の必要性もないし、ジャンルに統一性もないし、場面と歌詞に多少関係があるぐらいで、街頭のBGMと大差ない。
ダメだったとこ5。アクションの見せ方が下手。誰がどこで戦っているか把握しづらく、キャラ同士の連携が見えにくい。おまけに夜間や室内のアクションばかりなので、ガチャガチャしたうるさい画づくりになってしまっている。