シネマスナイパーF

スーサイド・スクワッドのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
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白々しい
一から十まで白々しい
いつからお前らはそんなに仲良しになったのか
カタナとか特に、キャラクターのブレが
白々しい
なんか悪事よりもイイもんなとこばかり見せる
悪い奴等に見えない
白々しい
大してテンポも良くないのにスローモーション
白々しい


話の中での大きな目的がはっきりしないまま続く時間があまりに長い
魔女?のアレが具体的にどうヤバいのかが伝わらないのでよくわからない
要人救出が任務だと言われるタイミングが当の要人のいるビルに突入する寸前


ワルたちを主人公にする場合、彼等は所謂世間一般で言う「正義」とは価値観が違うキャラクターであるべき
そこは大丈夫だった、けど、そことは別に、彼等は彼等なりの理由があって闘いに身を投じていく、という展開は必要かと思われる
はじめこそバラバラだけど、共通の目的があるから仕方なく協力し、ひとつの決着に向かって進んでいく、その過程で、彼等が繋がり、何か大きな大義を成し遂げ、そして映画のエンディングで、成長した彼等を見せてくれる…という展開が王道では?

今作の場合、そういう話だから仕方がないとはいえ、スーサイド・スクワッドの連中は、強制されたに過ぎない
そのうえ、それとは別の、彼等が闘わなければいけない理由も特に生まれるわけでもないし示されるわけでもない
もちろんそういう話でも面白くすることはできるんですよ、ニューヨーク1997のスネークは、言われるがままに爆弾仕込まれ要人救出を要請されますが、最後は彼なりの主張が毒を吐いて終わる気持ちのいい結末になっていたじゃないですか…そういうことにもならないっていうね…結局最後までアレじゃん報酬もらってムショ戻りで犬のままじゃん

キャラクターへの思い入れがイマイチ浅いまま終わってしまう理由も似たような感じで、多分ですけど、いい感じに紹介はするけどその後は雑、だからだと思います
考えてみてください
現実世界の友達は、一緒に行動しているうちに、どんどん友情が芽生えていくものですよね
映画のキャラクターと僕達の関係も似たようなもので、とりあえずキャラクター達と出会うじゃないですか、一緒に冒険していくじゃないですか、一喜一憂するじゃないですか、そして何よりもここ大事!彼等の持つ彼等なりの大義を共有して、彼等と共に頑張ろうという気持ちになり、そしてクライマックスを共に見届ける…そうやって僕達と彼等は友達、なんなら親友になるんです

ではスーサイド・スクワッドはどうか?
なんか、どういう連中なのかだけちゃちゃっと紹介するだけで、彼等の持つアツイ魂的なナニは、数人以外からは伝わってこない…だから大体の連中が僕達にとってどうでもいい他人のまま終わるんですよ…友達になれるような魅力がないし歩み寄ってこない…せっかくのワルものチームものなのになんでこんな雑なことするかな…


敵が弱いのもどうでもよさの一因
いちばんえらいらしいあのオバちゃんが結局最後まで偉そうなツラするだけで終わるのもどうでもよさの一因
もうとにかくどうでもいいのよこの話
今思えばワンダーウーマンのクライマックスも割とどうでもよくなってたし

こういうのやりたいって映画化した、ただそれだけでしかない作り込み不足の変なものしか見せてくれないのならジャスティスリーグにも期待しません
フラッシュがカッコいいのでフラッシュの大活躍とワンダーウーマンの再登場を見れればそれでいいです
だってそういうもんを見せびらかすだけのプロジェクトでしょ?DCユニバースって