てっちゃん

箱の中の女 処女いけにえのてっちゃんのレビュー・感想・評価

箱の中の女 処女いけにえ(1985年製作の映画)
3.5
これには手を出さないでおこうというものってありませんでしょうか。
例えば、ギャンブルだったり、深夜のラーメンだったり、そういう類のものです。
私にとってソレは「日活ポルノ」だったわけです。

エロいから?「否!」
本当はムラムラしてるんじゃないの?「否!」
芸術作品として、官能的な世界観を味わいたいんでしょ?「お、おう。そ、そりゃあね」
ということで鑑賞開始です。

唐突な水責め、乳首責めに、再び水責め。
乳首つねりのあまりの強そうな感じに、「痛そう」とぼそり思う今日この頃。

行為が始まると同時に、どでかモザイクくん出現。
終わったと同時に小さくなるモザイクくん。
悶える奥さん、1人で始めましたところで大爆笑。
これは芸術なのだ、これは芸術なのだ、と1人言い聞かせる今日この頃。
海を見ながら血液採取しましょうね。狂っているけども、これが何とも官能的ですらある。
そこから血液ごくごく。
ここはうげっとなりました。

ただ、やっているだけの映画かと思いきや、そこはロマンポルノでもあり、心情を描くのに長ける邦画ならではの良さもあったりして。
男の気持ち悪さが全開の取り調べは最悪。
気分悪くなってきたら、まさかの展開。
そしてまあ予想通りとはいえのラスト。

この年代の邦画の役者さん方の演技が同じように感じてしまうのは、まだまだ修行不足である証拠だし、やっぱり時代と共にエロの定義は変わるのだなとも感じたりした。
エロは進化しているのかと思いきや、退化しているのかもしれませぬ。
それでも、HENTAI☆王国日本は、こうした諸先輩型方が培ってきたものだと歴史すら感じる勉学作品でもあります。

まだまだ日活ポルノを堪能する、楽しむにはまだまだ修行が必要だなと感じましたとさ。
てっちゃん

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