早稲田松竹さんのホドロフスキー特集にて。
冒頭からイマジネーションの嵐でクラクラしますが、「俺より強い奴に会いに行く」的な筋があるっちゃあるので、言うほど迷子になる事なく楽しめる。美醜と聖俗、混濁したホドロフスキーワールド。
リンチ作品に触れる時の感触と同様、夢やメディテーションが源泉となっており、その宗教的寓意を解き明かそうとすれば出来るんでしょうけれど、なんだかそれも野暮な気もしますし、何も考えないで溢れまくるビジュアルマジックに翻弄されるだけなのも勿体ない気もする。
そう簡単に咀嚼出来ないからこそ、今だに人気があるのだろうし、まさにカルト映画ですなー。この日の劇場も物凄く混んでた。そして意外だったのが若い女性も多かったこと。そういうや、ホドロフスキー作品の女性って、ミステリアスというより自立心が強烈で個性的だよなぁと思ったり。