私個人の感想として、この手の作品が自分の中で高評価なるのは珍しい。強い集中力を必要とするが、一度持ってかれると噛みしめるようにして時間が過ぎていく。ラストの少しずつ押し上げながら突き抜けるような高揚感の味わいは忘れがたい。
立て続けに何本か観た後には、よっぽど集中力のある方以外はおすすめはしない。作品の勢いと魅力に入りづらくなってしまう。私なんか 先日観た『ユージュアル・サスペクツ』を思い出し、嫌な予感がしたので危うく観るのをやめて返却してしまうところだった。危ない危ない…!!!
先の見えない未知のサイバー世界が真新しくて 読めるようで読めない真実と、心理戦、頭脳戦が最後まで何と面白いこと!
種明かしからの大どんでん返しは、私の希望が満ち溢れ 詰まっていたので、ラストはガッツポーズ決め込みたくなるような映画だった。主人公の最初と最後の変貌ぶりは、拍手したくなるくらい。ウインクってあんなにかっこよかったっけ?
スカッと気持ちいい映画でした。たまにはこんなのもいいな。私も天才になりたい。