hana

怒りのhanaのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.0
李相日監督作で初観賞した作品です。
アレハンドロ監督のバベルや21グラムのような一つの出来事を柱としたオムニバス映画。重厚感溢れる作風で、観賞後はどっと疲れます。
初見では、ここまでクオリティーの高い邦画を観れたことに感動しました。監督の才能恐るべし。

原作ありきのストーリーが兎に角素晴らしい。後半に進むにつれて引力が増していき、恐怖心も芽生えて息をするのも忘れた。

名俳優達の演技も見応え抜群です。各々抱えるものがありながらも懸命に生きる人々を熱演しています。

生きていれば様々な環境や事象で沸いてくる「怒り」という感情。表現方法や制御の仕方は千差万別。自分や他人の感情との向き合い方を模索していくことは恐らく生涯かけての大きな課題。

胸に突き刺さって忘れられない映画です。
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