まりぃくりすてぃ

シン・ゴジラのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
1.7
「心」がない。(1954年の旧作には、ちゃんと心がある。)
「人」もいない。人間らしき物体が大いばりで何十人も登場するが、存在感が薄っぺらすぎて全員サルかカニにしか見えない。(1954年の旧作には、人が真に溢れている。)

早口、やめて。疲れるだけだから。マジ疲れたよ。
こんな茶番劇に2時間つきあうより、ウーマンラッシュアワーの動画一本観た方が価値ある。村本さん、元気?

登場する全「人物」の中で、唯一ゴジラ様に好感が持てた。誰にも操られていないのなら、日米ふくめてすべての陸地を踏みつぶして完全勝利してほしかった。気安くゴジラ様を殺さないでね。長年私にとって謎だった1954年の山根博士の気持ちが、やっと理解できた今日。
ラストのゴジラ様に、キスしたくなった。
ただし、序盤の変な獅子舞ゴジラはゆるしがたい。(←外国の悪い人たちに操られているようにしか見えず、義憤を燃やした私。)

(池袋新文芸坐で新旧2本立て上映。1954年と比べて日本人の精神がはるかに劣化していることを、ひしひしと“堪能”。貴重な社会科学習となった。)