Gatt

グローリー/明日への行進のGattのレビュー・感想・評価

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)
3.8
奮えました。
「血の日曜日事件」の殴打の生々しさに 
胸を引き攣らせながら見ました。
頭とか、肩とか平気で棒で殴る。女、年寄り関係なく。

憲法では黒人に選挙権が認められていても、有権者登録を不正に拒否されることで選挙権なんて持てない、登録所に来ようものなら、新聞に名前を晒されて、職場からも解雇。そんな露骨な人種差別が横行するアラバマ州。
「やり返さない」非暴力 を掲げて、セルマから行進するキング牧師達。公正な選挙権の保証を求めて。

キング牧師の映画は初だそうです。
本当は、キング牧師の人生を掘り下げた作品が観たかったのだけれど、
最も大事な「セルマ・モンゴメリー大行進」のお話。

キング牧師と言えば、名演説。デヴィッド・オイェロウォ(打ちづらw)が、見事に再現してました。この人 いいひと感が滲み出てる顔立ちだけどw、運動のリーダーとしての力強さも、ちゃんと出てました。ただ背中を向けたあのシーンはやたら自信なさげにも見えたのは僕だけでしょうか。

アメリカじゃ黒人女性のご意見版なのかなって思ってるんだけど、オプラ・ウィンフリー。この人ちょいちょい黒人人権系映画の出演がありますけど、上手いですよね。今回もオープニングを抑えた演技で飾ってくれました。

奥さんの写真とカルメン・イジョゴがそっくりでびっくり。
ティム・ロスの嫌味な州知事とか、優柔不断気味なジョンソン役のトム・ウィルキンソンとか、適役w

主題歌賞受賞したタイトル曲、歌詞も熱く、歌いあげもソウルフル。最後に気分を高めて締めてくれました。

あと、若い子たち含め「選挙に行かない人」たち!こんなに命をかけて選挙権を求めることがありますか?!当然の権利じゃないんですよ!行きなさい!
(若い時の自分にも)
Gatt

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