ショウコ

ゾンビスクール!のショウコのレビュー・感想・評価

ゾンビスクール!(2014年製作の映画)
3.6
「学校を舞台にしたオーソドックスな籠城ゾンビコメディ」でありながら非常に攻撃的。チャレンジ精神に拍手であります。だって教師視点で子供ゾンビを撲殺していくんだもの👏今のアメリカでこれをやるのは凄い事だと思う。オマケに原題がCOOTIES(バイ菌)って…そのまま悪ガキを指して言ってる気がしてドキドキする

別に子供が嫌いなわけではないんですけど、スピルバーグ映画を観て育ち、ホラーだろうが「ちびっ子=基本的に無敵」という近年の風潮にウンザリしていた私にはドンピシャでした🎯命の重さは大人だって同じなんだよ!まして「殴られたって親に言うぞ」と教師を脅したり学校でクスリまでやるクソガキ共とあっちゃ大喜びせずにはいられません。好き勝手やるからには好き勝手されても文句は言えないよなぁ?

教師数人で子供1人をタコ殴りにするシーンはさすがにザワザワしましたが、頭に手を突っ込み脳を取り出したあたりではもう順応しました。あの生物教師?空気読めないけど頼りになる…♡
「パッと見は校庭でキャッキャ遊んでるんだけど実は教師を貪り喰ってる」とか「縄跳びやってるけど跳んでるのは腸」などなかなかブラックで良かったです。
「子供を導くのは大人である」という建前を蹴散らすかの様に攻勢に出る場面は燃えた

多くの作品でサボりがちなウィルス発生源をちゃんと示した反動なのか、ラストは畳みきれずボンヤリ終わってしまいましたね



主人公が自分の名前「CLINT」と黒板に書いたのを、字ヅラが似てるから「CUNT(女性器)」と読んでからかうガキが居るんですが…このネタの為だけにつけた名前なんじゃないかと思うと笑えてくる。吹き替えだとどうなってたのかな🤔他にも「leady?→gay!」など言葉遊びが多く字幕を追ってて楽しかったです。
あと、糖分のある食べ物を探す時に海苔が見つかるシーンで普通に「NORI」と言ってたし「ハタチ」という名前の日系の人が出てきてちょっと嬉しかった。強いし!

撮影は…昼間はアングルが面白くて良いんですけど夜になるとマジでわけが分からない。照明(と言うか感度)もっと頑張って!
グロは精巧で攻めてるんですが、子供ゾンビが倒される段になると途端に描写が弱くなってて少しリミッターを感じてしまいました。これが精いっぱいか。でもラスボスが振り返った瞬間の「アゴ」とトドメにはアダルトな意地が見えてホッとした。0.1足しときますねアゴ
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