「偶然をも支配しなさい。神の導きとか幸運とかで片付けないこと。見る目を養えば、偶然すら、目的や方向性を持つ。」
2つの物語が交錯し展開されていく。2週間後にインターンでNYへ旅立つソフィアとブルライダーのルーク。ソフィアとルークに命を救われた老人のアイラと、すでに亡くなったその妻ルース。この2つのカップルの物語。
ソフィアとルークは互いに惹かれあっているが、インターンでNYへいくため2人は離れ離れになってしまう。ルークはブルライドで大怪我を負った過去があり、母親やソフィアから辞めることを示唆されている。ルークはブルライドを辞めるかソフィアとの関係を続けるか選択を迫られるのであった。
一方、アイラとルースカップルは過去の恋愛模様を回想シーンを使って表現していた。美術が好きで教師のルースは大家族を待つことを夢に見ていた。知り合ったルークと恋仲になるが、ルークは戦争によって傷を負い、子どもが産めなくなってしまうのだった(睾丸を撃ち抜かれた？←作中ここには触れておらずよくわからない)そこで、子どもを諦めルークと添い遂げるのか、それとも別れて別の男性とくっつくのか、選択を迫られるのだった。
この2つのカップルの葛藤が互いにリンクし合っているのがよかった。助けられた相手と仲良くなって恋愛相談を受ける老後もいいなぁと思ったり。最終的な展開は公言できないが、すごく良い。こんな奇跡が起こるなんて羨ましい限りです。人助けはするものですね。
