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ワン・ナイト/10イヤーズのmaverickのレビュー・感想・評価

ワン・ナイト/10イヤーズ(2011年製作の映画)
3.7
『ワンナイト』のタイトルより、原題の10イヤーズだけでよかった。高校卒業から10年後の同窓会での1夜を描く。まずキャストが豪華!主演のチャニング・テイタム、『スターウォーズ』ep7、8、9のオスカー・アイザック、リブート版『ファンタスティック・フォー』のケイト・マーラ、『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』などでファルコンを演じるアンソニー・マッキー、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット。ざっと挙げただけでもこのオールスタークラスのキャスト。まだ初々しさのある彼等を見るだけでも一見の価値はある。特にクリス・プラットはメタボ体型で売っていた頃。なんかクリス・プラットによく似た太った俳優が出てるなと思ったら本人だった(笑)。コミットして今はだいぶイメージ変わったね。作品評価は結構低いが、これは自分も納得出来る。同窓会を舞台にした数組の群像劇になっているのだが、ずっと淡々としていて盛り上がりに欠ける。引き込むだけの話もなく、同時進行で時間だけが緩やかに進んでゆくため非常に退屈だ。しかし、ぼーっとでもよいから後半まで耐えてほしい。後半のとあるシーンから急激に面白味が増してくる。何気ない会話のやり取りで淡々と進んでいたドラマが、ここにきて一気にその意味を成す。この1夜に様々なドラマが集約されている。それは10年という歳月での移り変わりがあればこその物語。終わってみれば、何だ結構良い映画だったなと。ただ、初見だと退屈さは感じる。2回目でもう1度観返すと、冒頭からでも楽しめるだろうな。ちなみに自分は同窓会に参加しない派なんだけど、本作を観て、その考えも少しは変わった。過去を懐かしむだけでなく、これからの未来を幸せに生きるためにも、同窓会ってあるものなんだね。
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