あられ

魔界都市<新宿>のあられのネタバレレビュー・内容・結末

魔界都市<新宿>(1988年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

小林清志さん追悼⑪

伝奇ホラー。原作は菊地秀行さんのデビュー作。彼の映像化(OVA)の2作目(続編ではありません)の作品で、前作 ”妖獣都市” があまりにも出来がよく、エログロしすぎだったので、本作はちょっと物足りなく感じます😆

冒頭でいきなりダイジェストシーンが流れるのでテンションが上がりますw 作画はホラーな魔都の雰囲気や迫力があり、クオリティーは高いです。ストーリ展開はありきたりで、都合よく事が運ぶので、少し面白味にかけます。

主人公・十六夜京也は学生服のイケメン男子。ヒロインのラマ・さやかは、かわいくて優しい世間知らずの正統派お嬢様。優等生な男女の高校生が主役なためか、爽やかな純愛&青春を感じさせられ、そのせいかエロさも少なめで、おどろおどろしさはあるけど、あまりグロさを感じません。

小林清志さんは敵キャラ、魔道士レヴィー・ラーを担当しています。1988年の作品なので、小林清志さんの声が若いですねw 悪役といえば ”スペースコブラ” でのクリスタルボーイも代表作ですが、彼の渋い声は悪役にもあってます😊

京也の武器が念法+木刀なのであまり派手さはなく、しかもクライマックスでは、レヴィー・ラーが覚醒した京也にあっさりやられてしまい、盛り上がらずに終わってしまって残念でした😆

それなので、レヴィ・ラーに使える三匹の手下とのバトルの方が、京也もあまり強くなってないしで多少見応えがありますw 内二匹の化け物と京也とのバトルは、動く地下鉄や水の中での戦いでハラハラしました😆

菊地秀行さんの ”魔界都市シリーズ” 作品に欠かせないドクター・メフィストが登場して2人を助けてくれるのですが、手下の一匹、女化け物インと戦います。メフィストVSインの艶かしいバトルが、今作で一番の見どころですねw メフィストがめちゃくちゃかっこいいです😆


10年前、新宿地区のみを壊滅状態にさせた大地震、デビル・クェイク。以来、魔道士レヴィ・ラーの妖気によって新宿は魔界都市〈新宿〉と化し、邪悪な魔物や暴力の巣窟となっている。その諸悪の根源、レヴィ・ラーは10年の眠りから目覚め、地球連邦首席、ラマ・コズミの暗殺を目論む。そして、地上に魔界の魔物を召喚し、この世を魔界に変えることを企んでいた。コズミの娘ラマ・さやかと、10年前にレヴィ・ラーに父・弦一郎を殺された、念法の使い手・十六夜京也が、レヴィ・ラーを倒し、世界を救うため、魔界都市〈新宿〉で死闘を繰り広げる…。
あられ

あられ