このレビューはネタバレを含みます
戦国の七雄が争う時代、人々は戦乱に苦しんでいました。天下統一を目指す最強国・秦の国王は、他国が放つ刺客に命を狙われていました。そんな時、秦の一介の小役人である剣士・無名は偉業を成し遂げ、秦王に拝謁を許されます。
彼は褒奨金付きの趙国の3人の刺客 = 長空、飛雪、残剣を1人で成敗し、長空の槍の一部、飛雪と残剣の2本の剣を携えていました。その報奨として、無名は賞金 & 百歩以内に近づくことができない秦王に、十歩まで近づくことを許されます。無名は秦王から、ことの成り行きを話して聞かせるよう命じられますが…。
秦王の末路は知ってるし、現在の話に回想シーンや嘘、仮定の物語やらが入り混じっていて、ストーリー展開に別段面白さは感じませんでした。ただ、秦王と拝謁し、語らううちに、無名は残剣の言わんとしていたことを理解し、秦王も無名の気持ちを汲み取るというラストはすごく良かったです😊
今作、画面の色合いでエピソードが組み立てられてます。赤は無名の作り話、青は秦王が推測した話、緑は過去の話、白は現実話となってます。色彩にこだわった映像美はめちゃくちゃ素晴らしいです😆
ワイヤーを使ったシーンが多すぎてちょっと飽きますが、アクションシーンは優雅で舞踊のような仕上がりです。物凄い数のエキストラの出演や、無数の弓が飛び交うシーンには圧倒されました😊
見どころは、ジェット・リー VSドニー・イエンの碁会所での戦い。2人のアクションはめちゃくちゃかっこいいです。雨や琴の音のBGMの下、場面がモノクロに変化し、無明と長空の達人同士が、目を瞑ってお互いの戦いの行方を推し量り合う様子は、とても興味深いシーンでした😆
