あられ

劇場版パタリロ!のあられのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版パタリロ!(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今作品は、ローテクな舞台&ミュージカルの中に、紙芝居、イラスト、アニメ、逆にハイテクなVFXなどを構成し、”パタリロ” らしくハチャメチャ感が出ていて、斬新でとっても面白かったです😊

見所は実写版の ”クックロビン音頭” 、タマネギ部隊のシャワーシーン、加藤諒さんのスクール水着姿です😆

原作はBL、スパイ、SF、推理サスペンス、歴史、オカルトの要素が詰め込まれており、今作中には男同士の長いキスシーンもありますw 全編に渡ってセリフはアフレコで、特にパタリロの母・エトランジュが出てくる回想シーンは、わざとらしくセリフと口が全く合ってなくてウケます😆

物語はコミックの1巻から。常春の島国 ”マリネラ王国” の殿下、パタリロ・ド・マリネール8世10歳と、美少年キラーの異名を持つ、イギリスの諜報機関MI6所属の凄腕エージェント、ジャック・バルバロッサ・バンコランことバンコラン少佐の出会い & パタリロの国王戴冠式の話がメインですが、6巻に出てくるパタリロのタイムワープや、若きバンコランと富豪シュレンジャーとのエピソードなど、他の巻でのエピソードもあちこちに散りばめられています。

”パタリロ” が初めて ”花とゆめ” に掲載されたのが1978年のため、今作は若者を徹底的に無視した昭和テイスト感満載ですw “ガラスの仮面” の月影先生、”スチュワーデス物語” “スクールウォーズ” などを初めとした昭和ギャグの応酬もありますw なんとタマネギ1号は、“スクールウォーズ” に出演していた松村雄基さんが演じてますね😆

パタリロや部下の近衛兵・タマネギ部隊が歌う ”ビバ昭和!ビバ花とゆめ!” では、”アイーン“ の振り付けで踊りつつ、昭和のアイテムが紹介されてます😆

埼玉県春日部市役所前でロケを決行し、“わらばん紙パスポート” ”ザリガニ臭” や “サイタマラリアン” など、まさかの “翔んで埼玉” を踏襲した ”埼玉ディスリ” も忘れてませんw ご当地アイドル・テッツィーの使われ方もね…😆

出たがり原作者・魔夜峰央先生こと、ミーちゃん先生は、トレードマークの黒サングラスと黒スーツを着こなしたご自身の役で、なんとご家族とご一緒にご出演なさってますw ミーちゃん先生は他にもご出演されているシーンがあって、最後の方でネタバレしていますw 演技にちょっと違和感あったけど、素顔はよく見かけるような普通のシニアなので、言われるまで気づかなかったです😆

役者陣としてはタマネギ部隊がちょっと心配だったけど、特徴あるあのカツラとメガネと開いた口で見事に再現されていました。全員ちゃんと同じ顔に見えます😆

美少年キラーのバンコランは、目からビームを放って美少年たちを気絶させるほどメロメロにします。バンコランが怪人みたいで笑えます😆

実はマライヒは原作の1巻では登場しておらず、BBC記者を装う刺客ビョルン(ジュニア)の役をマライヒに変更しているので、なんだか話がしっくりきません😆

パタリロのタイムワープ先の一つは過去、10代のバンコランの実家です。母親の借金5万ポンドの肩代わりにバンコランが、富豪で男色のシュレンジャーに手込めにされ、一夜を過ごすシーンです。シュレンジャーを大御所・西岡徳馬さんが演じていますが、いやらしさ全開ですw 70過ぎてる男のシニアのルージュはなかなかにキモいです😆

パタリロは、遠くはない未来の宇宙にもワープします。それはオリジナルストーリーで、宇宙統一を計画する銀河系宇宙政府のボス、デビル・ブラックサタンショー・デビルに対し、パタリロそっくりのナマーゲ星人たちレジスタンスが反乱を起こすと言うもので、1978年に流行った “スターウォーズIV” のパロディです。ちょっと微妙なので、わざわざいれなくてもよかったのに…😆
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