あられ

ブルークリスマスのあられのネタバレレビュー・内容・結末

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ブルークリスマスと言えばエヴァンゲリオン😊 (実際は逆だけどw)

庵野秀明監督が敬愛してやまないこの作品、ストーリー自体は全然違いますが、エヴァに多大なる影響を与えていますw カメラワークとか、カットの切り替えに人物や物がすばやく入ってきたりとか…。

今作の副題である “BLOOD TYPE : BLUE” は、エヴァでは「パターン青、使徒です」と言うセリフの時にモニターに映し出されます。今作のクライマックスシーンはクリスマス・イブなのでミサ曲のBGM (予告編では ”ハレルヤ・コーラス” が使われてましたが、私の見た本編では他のミサ曲が使われてました) このようなミサ曲は、エヴァの緊迫したシーンでも流れてますね😆

また、庵野監督は岡本喜八監督の大ファンで、彼の ”シン・ゴジラ” では、牧悟郎教授の顔写真に岡本喜八監督の写真が使われてますね😊


不可抗力によって人間ではないと定義された人たち。これは陰謀による恐ろしい差別とプロバガンダの物語です。

世界中でUFOを目撃した人たちの血液が青く変化する事態が発生します。そしてUFO研究者・兵藤博士の謎の失踪事件。国営放送JBC報道部員の南記者は取材を重ね、事実を公表しようとするものの、政府の圧力がかかりパリへ出向に…。

各国政府は青い血を持つ者は人間ではないと判断を下し、全人類の血液検査を強制執行します。青い血の人間は隔離され、ロボトミーにされます。ただし、一部の青い血の持ち主をわざと見逃して…。

一方、国防庁特殊部隊員・沖退介は、青い血の人間を捕獲する仕事をしています。理髪店店員の西田冴子に思いを寄せる沖は、理髪店に通い詰め、冴子と恋人同士になりますが…。


差別の対象となる人間が、”UFOと遭遇したため血の色が青くなっただけの普通の人たち” っていうのが、めちゃくちゃ理不尽で恐ろしいですね。本編にも出てきますが、まるで言いがかりをつけて迫害したナチスのようです😭

ラストは衝撃的なんだけど、先に予告編で見てしまったため (クライマックスを予告に入れるなw) ダメージなく容易に受け入れることができました😰

今作、全くもって暗い話なのですが、意外と滑稽なシーンが多いのも特徴です😆

鍵を握る兵藤博士がニューヨークに潜伏していることを掴み、取材に飛ぶ南記者。兵藤博士を探すために南が聞き込みする相手は、大体若い女性ですw さすがに闇雲にそこら辺の人に聞いても見つかるわけないよねww

学生っぽい女性の一行やガキんちょにおちょくられ、そんなニューヨーカーたちのとぼけた仕草が面白いですwまた、南は直接NASAに出向き、愚かな質問をして、職員に “ファンタスティック” とからかわれて大笑いされてますw

案の定、最初に ”自分の恋人が青い血だ” って話を南にした、芸能記者の木所が、日本から電話で兵藤博士の情報を提供してます…ww だけど結局南は何もできず、国家権力に平伏す形で難を逃れました。ちょっとガッカリです😆

沖と冴子の初めてのベッドシーン。セリフは一切なく、勝野洋さんのリアクションのみで見せてくれますw 70年代のラブホってこんななのっていうような、壁には染みがあって小汚く、あまりにも色気のないラブホが登場しますw 場面は2人がなさった直後で、冴子は風呂場へw なんかBGMに演歌がかかってますねw 演歌を聴きながらしてたのかなw

1人ベッドに寝そべている沖が、演歌のテープを止めると、先の2人の会話を思い出しているのか、”初めてだったのか…“ とかのやり取りが唐突に流れてきます。そして、タバコを取ろうと手を伸ばした沖の右手の中指には血が……。

布団を捲りあげ、冴子がバージンかどうか確かめる沖w (いや実際はある意味全然違うんだけどw) そして布団を戻し、なぜか再確認しますww 沖が2度見するほど深刻なシーンなのに、なんか演出が可笑しくて、悲惨な感じがしなかったです😆

冴子が沖に買った、クリスマスプレゼントのダサいネクタイの柄にも苦笑しましたw そんなの買っちゃうんだ…😆

世界的人気バンドの “ヒューマノイド” が食べたい言ってた、“サッポロミソラーメン” が久々に食べたくなりました😆
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