あられ

LOVERSのあられのネタバレレビュー・内容・結末

LOVERS(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

内偵 & 騙し合い。追われる男女、しかも女性は盲目設定。痴情のもつれ。敵同士の禁断の恋。叶わぬ恋 & 哀しい男の背中。美しすぎる情景。容姿端麗な俳優陣。それに艶やかなダンスやかっこいいアクションシーンが絡んでくるとなると、個人的には文句なしの出来栄えですね😊


西暦859年唐の大中13年。凡庸な皇帝と政治の腐敗で、各地に反対勢力が台頭。その最大勢力・飛刀門は貧者救済で支持を集めた。朝廷は捕吏に飛刀門の撲滅を命じ、捕吏と飛刀門の間で死闘が続いていた…。

捕吏の隊長リウは、遊郭の踊り子で盲目のシャオメイが飛刀門の前頭目の娘であると断定し、同僚の隊長ジンを客として遊郭に潜り込ませ、シャオメイを罠にはめます。リウがシャオメイを捕え、ジンはシャオメイを牢から救出し、風来坊のスイフォンとして、飛刀門のアジトを探る内偵となります。

しかし、シャオメイを仕留めるため、ジンの内偵の事実を知らぬ大量の捕吏たちが、朝廷の命を受けて2人を追ってきます…。


ストーリー展開は、当初朝廷と飛刀門の戦いのはずだったのに、最後はただの三角関係の話で終わっちゃってます。それでも切ない恋の鞘当て話が好きなので、めちゃくちゃ興奮しましたw アンディ・ラウさまと金城武さま、こんなイケメン2人に言い寄られるなんて、チャン・ツィイーが羨ましいですね😆

金城武さんの笑顔はめちゃくちゃキュートで素敵です。中国語を話す金城さんはなんかかっこいいですね😍 渋い系のアンディ・ラウは、今回は切ない役どころです。

「なぜ戻ったの?」
「戻るさ。君のためだ」
なんて金城武さんに言われたら、誰でもイチコロですよ😍

逆に「おれは3年も思い続けたのに、お前は3日でやつに…」
と恨めしげに言われたら、めちゃくちゃ辛いですね。例えそれがアンディ・ラウだとしても、勘弁してほしいかも😰

今作の見所は、チャン・ツィイーの美しく華麗な舞踊シーン。そして、竹林での戦闘シーン。

竹林の上空から次々と竹槍で襲ってくる捕吏たちは、まるで忍者のようです。チャン・ツィイーのしなやかな身のこなし& かっこいいアクションには見惚れてしまいます。危機一髪のところでスイフォン(ジン)がシャオメイを助けに現れたときは、シャオメイはこぼれるような笑顔を見せてくれます。2人が手に手をとって疾駆するシーンは、ドキドキさせられました😆

2人は無数の竹の切り株の罠がある所まで追い詰められます。そして2人を目掛けて竹林の上からとめどなく竹槍が降り注ぎ、2人は身動きできなくなるほどの竹槍で囲まれて絶対絶命状態に…。

するとシャオメイは、スイフォン(ジン)の手を取ろうと必死になって、竹槍の隙間から手を出そうとするんですよ。めちゃくちゃいじらしいです。リウから「本気になるなよ」って再三言われようとも、ジンはシャオメイを好きにならずにはいられないでしょうね😊

クライマックスはジンとリウのシャオメイをめぐる決闘シーン。美しい秋の紅葉のシーンから一転する雪景色にはちょっと混乱しましたが、シャオメイに惚れ込んだジンと、嫉妬に怒り狂うリウとの、息つく暇もない凄まじい戦いが繰り広げられます😆

ラスト、3人の思い乱れる様がドラマチックでした。ジンに向かって飛刀を投げなかったリウ。命にかけてでもジンを助けたいシャオメイ。自分のために命を投げ出した、愛するシャオメイを抱き寄せるジン。切ない悲恋物語でした😭
あられ

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