あられ

酔拳2のあられのネタバレレビュー・内容・結末

酔拳2(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

今日はジャッキー・チェンのバースデーイブでございます〜😊
明日でなんと69歳になります。おめでとうございます🎉
いつまでも現役でがんばっていただきたいですね😊


清朝末期の広東。ウォン・フェイフォンは、威厳ある医者で父親のウォン・ケイインと共に、薬材を仕入れに遠出します。長春駅で帰りの列車に乗り込む前に税関があり、フェイフォンは税金を誤魔化すため、薬用人参の箱を英国領事館のカバンに忍ばせます。

列車の停車中、フェイフォンが薬用人参の箱を取り戻しに向かった先の車両には、高名な武術家で元国家軍人のフク・マンケイが、中国皇帝の証の玉璽を英国領事館のカバンから取り返しに来ていました。そこで2人の箱が入れ替わり、フェイフォンは英国領事館一味の悪巧みに巻き込まれていくことに…。


ジャッキーカンフー映画の最高峰とも言えるこの作品、なんと最後はジャッキーが口から泡を吹いて、どうなっちゃうの…ってところで唐突に終了してしまってスッキリしません。実は悲惨すぎたエンディングの落ちをカットするという、驚きのラストカット作品となっています😰

物語には友情 & 親子愛だけでなく、ちょっとした教訓がもりこまれている感じがします😆

父親に税金を払うのは義務であると言われたにも関わらず、悪ガキ・フェイフォンがそれを惜しんでズルをしたため、一連の事件に巻き込まれ、結局は息子のために父親は土地を手放さざるを得くなり、返って痛い出費になります😰

英国領事館によって持ち出された中国王朝の象徴である玉璽。歴代の皇帝は何人もいたからと言って一つでも許してしまえば、次も許さざるを得なくなり、仕舞いには中国の遺産は外国に行かなければ見られなくなってしまう。中国を支配下に置きたい諸外国に隙をみせず毅然としていなければならないと話すフクの強い愛国心に、フェイフォンは同調します。

父親のケイインがフェイフォンに対して酔拳の使用を禁じたのは、酔拳は危険を招く拳法だからでした。酔拳は酒を大量に飲むため感覚が麻痺して痛みが感じられなくなります。その結果自分の力を過信してしまうし、酒を飲むのをやめられなくなってしまう…。結局ケイインが我が子を思ってのことだったという理由が泣かせます😭

しかし、英国領事館一味の陰謀を阻止するためとはいえ、フェイフォンは父親に禁止されてる酔拳を使ったせいで……。カットされたシーンではありますが、フェイフォンは盲目 & 狂人になってしまうという、壮大なしっぺ返しを食うことになります😰


フェイフォンを演じるジャッキー・チェンの継母リン役にはアニタ・ムイが登場します。 若い後妻のためか、フェイフォンとリンは仲良し親子です。ジャッキーとアニタのやりとりは相変わらず楽しいですねw そのアニタのコミカルな演技がとぼけていて面白いですw 大爆笑の薬用人参と称してでっかい大根を持つ姿 & 嘘泣きも最高ですw 彼女はトップ・シンガーなのに、コメディアンの素質十分でした😆

アクションシーンは見どころ満載です。まずは線路と列車車両の狭い隙間で繰り出すアクション。しかも槍VS剣。中腰がきつそうですw ラウ・カーリョンの槍さばきが見事です😆

ジャッキーが広場で見せる酔拳シーンは ”千鳥足拳” ”どすこい拳” “お色気拳” とか、一つ一つ型と名前を説明してくれますw フェイフォンが局部に拳を命中させた型については、母親のリンが “あれは玉打拳、今つけた” と言い切りますw アニタ、やっぱり面白い😆

そして、二階屋の食堂のシーン。フェイフォン & フクの二人が、数えきれないほど大勢の手斧軍団の襲撃に合います。どう見ても不利な状況の二人の戦い方 & スピード感に興奮します😆

敵が持ってきた長くて太い竹。それって竹槍にしておけばフェイフォンを簡単に殺せただろうにとか、あれだけの人数なんだから、囲んで一斉に手斧を投げつければいいのでは…とか思ってはいけませんw 逆にその竹を手にしたフェイフォン。だんだん竹の先が枝分かれして強力な武器と化していきますw これは痛そうでした😆

クライマックスの製鉄所でのバトルは、屈指の大傑作となっています。白い拳法服で颯爽と登場するジャッキーがかっこいいです😍

大きくて重くて短い土管みたいな物体が、フェイフォン目掛けて落とされたり。炎を投げつけられ、火が体にまとわりついて転げまわったり。燃える石炭に落とされたり。転落したり。口から火を吹いたりと、臨場感にあふれた命懸けで危険なジャッキーのアクションは、めちゃくちゃ圧巻です😆

ラスボスの圧倒的な足技&顎突きが見所の一つでもありますが、個人的にはユン・ピョウの美しくしなやかな足技の方が好みです😆

そして、何と言ってもジャッキーの酔拳が本当にすごいんです。酒を飲む前の素面の時の大人し目の酔拳。力がビンビンになった飲酒時の酔拳。酒の代わりに工業用アルコールを飲んで挑む狂気的な酔拳。三様の酔拳アクションの違いがジャッキーによって如実に表現されており、実に素晴らしかったです😆
あられ

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