グレイテスト・ショーマン。そのタイトルに相応しい素晴らしい作品。エンターテイメント性が抜群であり、それでいて中身もしっかりとした映画として非常に質が高い。ミュージカル映画だが土台は人間ドラマ。要所要所で極上の歌で盛り上げるというスタイル。なのでミュージカル映画苦手な人にもオススメ。本作の監督はミュージックビデオやCMを手がけるマイケル・グレイシーという人で、実は本作が映画監督デビュー。とにかく演出が美しく、こんな表現見たことない！という凄みに圧倒させられた。作品にもそれがマッチングしており、観る人の度肝を抜く。映画監督としての力量はまだまだか、ワンパターンな展開が若干気になったが、それを吹っ飛ばすパワーとテーマが素晴らしい。作品中に批評家が出て来て主人公バーナムのショーに難癖をつけるのだが、自分は観ていてそれにはっとさせられた。作品を楽しまず、小難しいことを言ってあれこれケチな批評をするのはナンセンス。楽しければ、楽しめればそれで良いじゃないか。自分はこの映画に最高の感動をもらった。歌も踊りも至高のレベル。家族をテーマにしたドラマ部分も素敵な話だった。キャストも皆プロフェッショナル。エンドロールでは感動を噛み締めながら幸せな余韻に浸りました。一斉一代のグレイテストショー。観なきゃ損ですぜ！
