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グレイテスト・ショーマンのohassyのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.5
「映画のヒットはいい音楽とともにある」


というのは持論だけれど、ほぼ間違いのないことだと思う。
宣伝で最も作品の魅力を伝えられるのは特報や予告篇で、それらにはテーマ曲がつきもの。
人は映像を見ているようで実は音楽を聴いていて、魅力的な音楽が魅力的な映画だと認識させる。
だから音楽はとても大切だ。

音楽が良くてヒットした作品は枚挙にいとまがないけれど、あらゆるディズニー作品がそうだし、日本ではジブリがその代表で、鈴木敏夫Pはいつも歌い手を血眼になって探していた。
君の名は。なんかもそうだろうし、過去に遡れば稲村ジェーンとか、スワロウテイルとか、個人的には永遠の0とかも。
ネバーエンディングストーリー、アニー、メリーポピンズ、プリティーウーマン、トップガン、アルマゲドン、キリがありませんね。

もちろん主題歌だけじゃ無い。
スターウォーズをはじめとしたジョンウィリアムズ翁作品、ニーノロータ、モリコーネ、教授…。
直近だとオーシャンズ8の「These Boots Are Made for Walkin'」なんかも効果的だったと思う。
その音楽が聴きたかったのにエンドロールだけかよ!って経験、僕は結構あります。

分かってましたが、本作はいうまでもなく素晴らしい音楽に満ち溢れていて、それだけで観る価値がある。
オープニングの「THE GREATEST SHOW」の力強さ!前奏の「ウォーオーオオオっ!」ってとこ、ものすごく好きだ。
ヒュージャックマンとザックエフロンの丁々発止が楽しい「THE OTHER SIDE」。
そして何より、やっぱり主題歌たる「THIS IS ME」。
他にもたくさん、というかずっと。

音楽を手がけるのは、ベン・ジパセックとジャスティン・ポーという2人組らしいけど、なんとLALALANDもやっているらしくて、いやいやどんなにすごいクリエーターなんだ!
LALALANDだってここ数年で音楽によって大ヒットした映画の代表だ、なんてこった。
ものすごく傑作に思えてしまう半分は、間違いなく音楽のおかげだと思う。
どちらの作品も、作品の年代や雰囲気にズバッとハマりつつも古くもなく新しくもなく、どこかの国に偏ってもいない、聴いたことがあるようで無い、興味が湧いて飽きがくるどころか聴けば聴くほど魅了されてしまう音楽。
優れた脚本と凡庸な音楽の組み合わせより、凡庸な脚本と優れた音楽の組み合わせの方が、ひょっとしたらヒットするのかも?とすら思ったり。

ドラマやアニメだってそうだものなあ。
「SAY YES」「ラブストーリーは突然に」「GET WILD」…。

おっとそこまでだ、年代がバレる。
カラオケ嫌いだけど、主題歌縛りならちょっと行ってもいい。
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