Stroszek

ザ・ガンマンのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ガンマン(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ショーン・ペン、イドリス・エルバ、マーク・ライランスという今をときめく渋みと艶やかさを誇る名優たちの競演!ハビエル・バルデムは寝取られ男役なので、いつものフェロモンは抑え気味である。

サンドイッチ形式で、「コンゴの資源を搾取する多国籍企業の悪」への告発が最初と最後のニュース映像に表れる。おそらくこれは、主演ショーン・ペンのヒューマニスト的主張の表れではないだろうか。

ペンの渋いベテラン演技(+細かい血管の浮く鍛え抜かれた筋肉!)も素晴らしかったが、最初は小悪党かと思えたマーク・ライランスが、映画が進行するにつれ爛々と目の輝きを増すのに惹きつけられた。あの目力は凄まじい。

ロケ地はロンドン、スペイン、南アフリカ。

[鑑賞メーターから転載]

2015年。原作はジャン・パトリック・マンシェットの『眠りなき狙撃者』(1981年)。資源目当ての多国籍企業による不正が横行するコンゴで起こった大臣暗殺事件を機に、恋人を捨て身を隠すことになる傭兵ジム・テリア。8年後、罪滅ぼしでNGO活動に参加していた彼自身が何者かに命を狙われる。主役の狙撃兵を演じるショーン・ペンのオム・ファタールぶりが凄い。鋭い鷲のような眼光がガンマンにぴったり。元傭兵、現ビジネスマン役のマーク・ライランスも目が離せない。綺麗なスーツを着てても昔の荒っぽさは抜け落ちてない、という演技。
Stroszek

Stroszek