藤原直樹

ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑の藤原直樹のレビュー・感想・評価

2.4
製作はジェイソン・ブラム、製作総指揮はなんと主演も務めるジェニファー・ロペス。
そして監督は「ワイルドスピード」や「トリプルX」でおなじみのロブ・コーエン・・・と来たら駄作の予感しかしない!

ジェニファー・ロペス演じるはヒロインのクレア。9ヶ月も別居中の旦那と未だに食事したり、出かけたり・・・未だに吹っ切れずにいてどっちつかずな今の状況に頭を抱えているという役どころ。
そんな時お隣さんの甥が引っ越してくる。
優しくてワイルドな一面も覗かせる好青年だったが、たった一度のSEXを起に豹変していく。

ストーリー的には目新しくもないし、この手のストーキング映画は腐るほどあるのでもう少し個性が欲しかった。
もしかして監督としての個性を出そうとして無理やり自動車爆破を撮ったのかな?
あれは全くもって蛇足だったし、スリルを出すならそこじゃない!

ストーカーのノアは好青年でイケメンだが執念深く、嫉妬しやすいしキレやすいし言ってる事がむちゃくちゃで、、、
教室中に情事の盗撮写真を貼り付けたり、主人公の息子をそそのかして家庭崩壊の危機に陥ったりするんだけどこういう事態が最終的には家族の絆を強くするという皮肉。
両親を失った事がちょっぴりセリフに出てくる以外は彼の過去は描かれないというのも如何なものか、、、彼にも同情できる部分があったら映画として深みが増したかも。
たかがエンターテイメントとは言えどもう少し人物を掘り下げたドラマ性の高いスリラー作品にしたら良かったのにと思う。

このテの映画でスリルを感じるのはストーカー側の人物にリアリティがあるからでしょう?
身近にいそうって思えるから怖いんでしょう?
ストーカーのノアは超陰湿な変態ストーキングナルシスト野郎だがハッキングも出来るし、格闘技も出来るし古典文学にも精通している、、、、こんなにリアリティのない人物描写も珍しい。
・・・・結果的に言えば駄作だったけど、何というか思ったとおりの内容で無難といえば無難?

唯一評価できるのはジェニファー・ロペスの肢体!
セクシーな小麦色の肌は未だに衰えていない。
ただ官能シーンは美しくもなんともない平坦さが残念。
藤原直樹

藤原直樹