藤原直樹

ダウンサイズの藤原直樹のレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
4.1
とても面白かったのだけど、ここでの評価は芳しくないようで驚いた。
確かにコメディ映画を期待して観た人は肩透かしを食らうかもしれない。

アレクサンダー·ペイン監督作では「アバウト·シュミット」が大好きなのだけど本作はその次に好きな作品になった。
ウィットに富んだ笑い、軽妙さがあり社会風刺的要素を盛り込みながらも重くなりすぎない。
可笑しみがあり、そして人間への温かい眼差しが感じられる。

人間の幸福とは何か?
生きる目的とは?
生きる価値とは?
小さくなったマット·デイモンの視点は私達に[違う視点から見た世界]を提示する。
小さくなっても人間の本質は変わらない。
ただ、小さくなる事で物事の見方が変わった主人公は幸せとは何かを見つめ直していく。
藤原直樹

藤原直樹