GUMI

ブルックリンのGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

ブルックリン(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

お姉ちゃんってば ぐう聖…(/_;)


見知らぬ土地で挫けそうになりながらも、勤勉な彼女の負けず嫌いな性格も助けとなって、新たな道を自力で切り拓いていく姿に励まされる。
彼女がブルックリンに馴染むまでは産まれたてのシマウマのように足元が覚束無いけど、中盤以降の「地に足が付いてまっせー!」と言わんばかりに着実にキャリアを築いている様子にスカっとする。
仕事が上手く行ってない時に観たら気合が入りそうな映画だ。




鑑賞後に「彼女の選択は理解できない」みたいな意見もあることを知った。
恐らく彼女は2人のスペックの異なる男の間で悩んでるんじゃないよなぁ。
その人と過ごす間に彼女がどんスタンスでいられるかを比較した結果がアメリカに帰ることだった。
女ってのは多分、相手でなく自分の立ち位置で悩む生き物なんじゃないかな。

過去に生きるか今を生きるかの選択。
彼女は前に進みたかったからアメリカに帰った。
現代に生きる自分が「上京する」のと彼女のように「国を離れる」のとじゃあスケールが違いすぎるから「ウンウンわかるぅ〜」とは言い難いけど、他の土地でイチから自分の居場所を作り上げた経験がある人は絶対あの選択をする。
あの時点で祖国に帰るとなると、それは感覚的に「帰る」じゃなくて「戻る」という意識が強い。
意地悪ばあさんがいてもいなくてもあの結論になるさ。結論を早めたきっかけではあったけど。


全体として、彼女の気持ちに寄り添える場面はいくつかあるものの今の自分にとっては教わるものはなかった。
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