Melko

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒーのMelkoのレビュー・感想・評価

3.8
コーヒーの遥かなる旅路
コーヒーの風味は、虹のよう🌈

なるほどなるほど。
これはなんとも、めちゃくちゃコーヒー愛に溢れた映画だ。

コモディティからスペシャリティへ。

先日見た「おいしいコーヒーの真実」の2006年より、時代は流れ、2014年。
コーヒーは、それを作った人のことへきちんと敬意を払い、できるだけ見合った対価を払い、思いを馳せる時代へ変わった。
私が高校生〜大学生だった時は、まさにスタバ隆盛期。スタバでコーヒーを飲むことが一つのステータスであり、一つの目的でもあった。
社会人になり、家でもコーヒーを飲むようになり、コーヒーには浅煎り/深煎りがあることを知り、生産地によって味が全然違うことを学ぶ。
その結果、出かけた先でコーヒーを飲む際は、ついつい生産地を気にするようになった。

ルワンダでもコーヒーって作ってるのね!
手で植え、手で摘み、足で洗い、手で選別。この一連を見れば、それが長旅を経て店に並び焙煎されコーヒーとなって出てきた時の値段に納得せざるを得ない。

編集のせいかもだけど、コーヒーを栽培する人も買う人も煎れる人も、みんな楽しんで仕事してる感が良かったな。

終盤でまさかの東京にスポットが当たる!
Coffe people have to be sexy.
ちょっと気恥ずかしいけど、なんだかスッと入ってきたわ。
大坊珈琲、こんなお店があったのねえ。
フィルターは、布か…?いっぱいの提供にめちゃ時間がかかる方法。でもこんなの、至福の一杯だよなぁ。カップとソーサー、あれだけあるの、羨ましい!オシャレでなくちゃ。
ここのシーン、たっぷり見せてくれて、すごくリスペクトを感じて、良かったなぁ。

コーヒーを淹れる腕を競うバリスタも、自分が扱うコーヒー豆を作ってくれた人を思い。

ブルーボトルのコーヒー、まあまあな値段だけど、さすがにお値段に見合った味。オーナーはホントにコーヒー大好きなんだね。

個人的には、ダイナーとかでザッて出てくる雑な味のコーヒーも嫌いではないけど、「あ〜コーヒー飲んでるなぁ…!」って思うコーヒーに出会った時、繊細な味の違いを探求したくなる。
そんな気持ちを思い出した。

コーヒー片手に鑑賞。
今日は、先日お試しで買ってみたエルサルバドル🇸🇻の豆を。
偶然、作品の冒頭で紹介された豆が「エルサルバドル サンタソフィア」って書いてて、私が今日飲んだのは「サンタリタ」って書いてた。ご近所??
引き寄せ…!!
Melko

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