あなぐらむ

誘惑遊女 ソラとシド/誘惑遊女の貝遊びのあなぐらむのレビュー・感想・評価

2.5
閉館した飯田橋くららで鑑賞。8月のテアトル新宿R15版(「誘惑遊女 ソラとシド」)の予習。
寂れた海辺の町の所謂「ちょんの間」を舞台に少し変わったホームドラマを展開させつつ、町の浄化と開発の名の下に崩壊していく「地方」を描く、竹洞監督の十八番。
腹から声が出てるかすみ果穂が、イキのいい演技を見せる。絡みが少ないのが残念。

しかし、「ちょんの間」なんて若い観客に通じるかね? と少し思ったり。
川崎にも飛田にもまだあったけど(川崎・堀の内のそこは、ものすげぇ美人な女の子が座っていてたまげたものだ)。
かすみ果穂、AVでもさんざ見ていたが、初めていいオンナだなぁ、と思った。抱き心地良さそう。芝居の引き出しもまだまだありそう。脇を固めるLiKA
は他で観ない女優さんだが良かった。ダーリン石川もまだこの頃は竹洞組。

竹洞監督と海は、神代監督みたいな物語の成立条件だね。家族ドラマは小松さんの味。自身の実家がダムに沈んだからというのがあるんだろうけど、一貫して田舎の都市開発を目の敵にして毎回作劇するから、田舎ピンクとか言われるのだ(言ってるのは私です)。

テアトル新宿での公開は俺も仕事としてお手伝いをしたんだが、盛況で豪華になったピンク大賞みたいだった。かすみ果穂も嬉しそうだったな。懐かしい。