シャトニーニ

スター・ウォーズ/最後のジェダイのシャトニーニのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「とうとう対峙する時」と思って映画館へ行くほどの作品はこの他に無い。
永きに渡ったジェダイの終焉、そして新たな世代への橋渡しを見届けたかったが、全体的にみれば脚本勢にフォースの乱れというか、地の利を得ていない部分が多々あった気がしてこの評価に至る。良作ではある、ただ最高傑作では無い。

箇条書きで
悪かった点をあげれば
・今作が衝撃と謳うメディアに騙された
・カイロレン筆頭に敵勢力の説得力のない強さと脆さ。具体的にいえばベイダー、モールや皇帝のような圧倒的な悪役の不在。これ以降誰にヘイトすればいいんじゃディズニー
・ハイパードライブアタック無能、ローグワン特攻有能
・レン騎士団とかスノークの正体、レイの親について興ざめ、つまんないからもういいよ
・キャラ個人の無駄な行動が苛立ちにつながる、大した成果もない
・レイアの帰還する演出
・新キャラの無駄遣い、旧キャラへの虐殺(アクバー提督ぇ。。。
・スノークやカイロのほうが明らか小物なのに(死地でベイダーを帰還させ得たルークが)なぜ最初から説得できなかったか
・カジノの下りはなんだったの
・これで完結させたほうがいい
・難解で重いテーマなので、初見じゃシリーズを通じたカタルシスとつながりにくい
・帝国の逆襲のオマージュと見せかけて欲張りすぎた



良かった点は
・ポーの限界飛行と煽り
・クズ親の捨て子でもモブ整備士でもSWできるという希望を与えてくれるディズニー作品
・懐かしき小さな緑色の友との再会
・R2や3POに話しかけると青年に戻るルーク
・旧作のオマージュ
・銀幕で初めて観た伝説のジェダイルーク(ぼくらはTVでしか旧三部作を見ていない)
・新しい各キャラに相対的な役割があった
・かつてない撤退戦がスリリング、サブタイトルがあるなら逃げるが勝ちって所か
・キャラそれぞれ『最善』を為したにすぎない
・フォースとは何か、スカイウォーカー家とは何かを再認識
・呪いのセイバーがついに砕かれたこと、それをした二人の因縁がまだある事
・ルークも師と同じく剣に頼らず、否それを超えるフォースで相手を翻弄できたこと(オビワンも若い頃は交渉人として秀でていた
・7で失われていた伝説が可能性を取り戻し、伝説を通りこして概念になっちまったこと
・ラストの少年奴隷と希望の暗示(※但しアナキンもそうだった


以上で新キャラへの評価はそんなにない、強いていえば独断専行ポーぐらいかな。彼らが及第点だったなら満点にできたかもしれない

本来29、但しこの作品が彼女の女優人生の半分だったのではということで、故キャリーフィッシャーに捧げる意味でプラス1

フォースと共に、あらんことを。