茶一郎

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの茶一郎のレビュー・感想・評価

4.0
 お見事だと思う。
 『フォースの覚醒』と本作の監督のJ・J・エイブラムスは『フォースの覚醒』の際、「スター・ウォーズにはスターウォーズらしい要素が最低限必要」と真っ直ぐなプランを語っていましたが、よくぞあそこまで「スターウォーズらしさ」を否定した前作『最後のジェダイ』から、ここ(『スカイウォーカーの夜明け』)まで持ってきたと心底、関心してしまいました。


 本作は『スター・ウォーズ』の原点の一つである『ガンガ・ディン』とJ・Jが好きであろうスピルバーグをまとめた原点回帰であり、よりユニバースを原点に近付けようとしていて、そこが愛おしい。
 その要請のためには、本来の単独映画に絶対に不必要な物語を入れ込まざるを得ない、従って映画シリーズ/ユニバースは本当に管理が難しいという結論。

 しばしば『フォースの覚醒』も、(そして間違いなく本作も)ルーカスが作り上げてしまったファン帝国に媚び過ぎと言われますが、私のように「一番面白かったスター・ウォーズが『シスの復讐』」だったプリクエル世代のファンには、「媚び」は本当に大事。遅れてきた時代に生まれた私を、黄金期にタイムスリップしてくれた、ありがとう!ごちそうさまです!

ファイナル・オーダーをラスト・オーダーとか間違えている動画レビューは以下から

https://youtu.be/3YbPabx8xZc
茶一郎

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