kohei

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのkoheiのレビュー・感想・評価

4.7

【あなたのファミリーネームは?】

40年以上続くSFムービー、スペースオペラの金字塔STARWARSの最終作。
これまでの2シリーズ、
【ルーク三部作】【アナキン三部作】に続く【レイ三部作】の最終作は、前作『最後のジェダイ』での失敗をなんとか取り戻そうと頑張った感じが好感持てました。
正直STARWARSは延命に延命を重ね過ぎている感が否めなくて、その最たる失敗が前作エピソード8だったと思います。
長い会話劇、無理やりねじ込まれた新キャラクター、これまでの流れを無視した人物描写。かつてのファントム・メナスでの批判なんてちっぽけに思えるくらいの賛否両論ぶり。(まぁ毎回何かしらの批判はありましたが)
でも今回はその反省が活かされていてテンポ感もいいし、主人公チームだけに重点を置いて描かれていて無駄なものは徹底的に削る潔さ、勿論その過程で語り尽くせなかった部分はあるようですが、その何となく察してね、みたいなノリは悪くなかったと思います。
主人公レイの万能キャラっぷりは好き嫌い別れそうですが、ルークとレイアの弟子ともなれば「フォースでやった(分かった)」の一言でどうにかなるんです。

ジェダイってそうだから…。

本当に前作のガッカリ感のせいで終始不安感との戦いのような気持ちで映画を観てましたが、全体的にはすごく綺麗に締めくくってくれたと思います。
みんな揃って大団円!!!
みたいな終わりでなかったのも美しかったと思います。

ここからは今回劇場であった個人的な出来事なのですが、すぐ隣が大学生だか高校生だかの男子ふたり組でした。
エンドクレジット後、開口一番
「うわぁ…何度か寝かけたわ…」
「俺も全然分からなかった…」
と話していました。
それが悪いという訳ではなく、これがSTARWARSシリーズなんだと見せつけられた気分でした。
よく言えば息の長い作品
悪くいえば時代遅れのSF映画
STARWARSシリーズで印象的なのは現代の技術的な進化にあまり甘えない、古きよきダサかっこよさだと思ってましたが、それも本当に今のSF映画を楽しむ若めの世代にはもはや響かないんだなとちょっと寂しくなりました笑
彼らがその場の雰囲気で観てしまった可能性もありますが、ハイパードライブだとかドロイドだとか、光と闇のバランスだとか、そういうのはもう魅力的ではない時代なのかなぁなんて。
J・J・エイブラムス監督は「もうこれ以上作る気はない」と語ってましたが本当に、もう本当に派生作品でもSTARWARSは作らない方がいいと思います(現行中のマンダロリアンや公開間近のケノービは別として)

世代は変わり、STARWARSは本当の意味で「遠い昔、はるか彼方の銀河系で」の話になりつつあります。
今回僕的には大満足だったこともあり、多分良かったという声は前作に比べれば多いと思うし、はたまた続編を期待する声も出てくるかもしれません、でもそろそろこの大いなる昔話にもちゃんとしっかりと終わりを迎えさせなければなりません。

監督が作らないと言ってる以上作らないとは思いますが、権利はディズニーにあるのでそこが不安。

レイ三部作、もといSTARWARSサーガはこれにて完結。

賛否両論色々あるとは思うけど、謎は謎のままの方が美しく終えられることもあると思います。
レイの今後が気になるのは皆同じ、でもパーティーは楽しい時に退場するのが1番いいのではないでしょうか?
好きなストーリー、苦手なストーリー、それぞれ思い入れはあると思いますが、結果的にSTARWARSは映画史に永遠に名を残すSF超大作になりました。この先どんな映画が現れようとこの神話が廃れることはないと思います。
ルークやレイがジェダイを途絶えさせなかったように、
今度は僕らファンが後世にSTARWARSを語り継げばいいんです。

この大作の終わりをリアルタイムで観れたことを誇りに思います。

STARWARS、本当に最高の作品です。

そしてSTARWARSファンよ

いつもフォースと共にあれ。
kohei

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