ぬーたん

悪党に粛清をのぬーたんのレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.6
『ハンニバル』ですっかりファンになりマッツ目当てに観始めたら辛過ぎてやめた作品だが今回は頑張って観た。『偽りなき者』といい、優しいマッツを不幸のどん底に落とすなんて許せん!フガフガ!という怒りの出だしで、観ているこちらも復讐心に燃えてスタート🔥
デンマーク人の元軍人ジョンを演じるマッツ・ミケルセン。西部劇なんて似合わないのでは?と思うが、西部劇でも北欧製のせいかちょっと違う。派手なドンパチも早撃ちもなく、まるで戦場のように作戦を立て狙いを定めて、1人ずつ撃つ!まるでスナイパーのように。そう、元軍人だからね。小動物のような優しいお目目も復讐に燃える血走ったお目目も美しいマッツ♡
同じく元軍人のジョンの兄をミカエル・パーシュブラント。スウェーデン人。『ヒトラーへの285枚の葉書』にも出ててイケメンだったと記憶してた。イケメンは忘れない😅役は弟思いでカッコいい兄貴。
マッツは同じ俳優の実兄とも仲良いらしい。
街を支配してる男デラルーにジェフリー・ディーン・モーガン。
ドラマで活躍してるそうな。
勝新に似た濃いお顔。何かあまりワルそうには見えない。
その弟ポール役もワルそうに見えない。いかにも悪役、みたいな俳優が良かったかな、西部劇って感じで。
その妻マデリンをエヴァ・グリーン。
口がきけないのでセリフなし。表情で演技するのは大変そうだが良かった。
垂れた目はシャーロット・ランプリングに似てる。日本なら児島みゆきだな(どうでもいい)胸が大きく色気あり。
葬儀屋で市長の(どんな兼業だ)キーンをジョナサン・プライス。
出た!これぞ悪役。ハイ・スパロウですから。しかし教皇で汚名返上(私の中で)したばかりなのにもう返上を返上しちゃうよ。ほんと、憎らしい。
いやー、それだけ上手な俳優さん。さすがです。
これはもう、マッツ劇場。マッツのファンが観る映画。
でもあまりにもマッツが可哀想で、復讐しても何かスキッとしない。
寂しげなマッツの後姿に泣ける。
そして喋れない女性との何とも言えない絆に、幸あれ、と思う私だった。
     ーーー 完 ---
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