肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

エンドレス・ポエトリーの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
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普通に「リアリティのダンス」の続編じゃないか!?
ホドロフスキー一族による脚本を大胆に!悪ふざけ脚色した"夢想"自伝映画2作目

言いたいことはいろいろあれど、「やっぱりホドロフスキー映画!」とその感慨が良くも悪くも溢れそうになるほど「おかえり」感が強い。そのことでいえば、前作「リアリティのダンス」よりもホドロフスキー色が強く、流儀が炸裂していると言っていい。映画で黒子とかねw
例えれば、バカ殿が終わり撮られなくなって眠りについて、20年後の現代の撮影技術でなんとか復活させようとした集大成。そんな久しぶりの 邂逅に等しい感慨。

アレハンドロ・ホドロフスキー監督のファンだけが得するような、その前提を汲みしてアレハンドロ・ホドロフスキー監督自身を形成する"要素"に触れようとする映画。
この映画を見れば、過去の映画に見られた要素がいくつも存在し、豊満女(デブ)や小人症の俳優たちというホドロフスキー映画でよく見られる特色も、こりゃただの趣味だなwと変な境地に達してしまう感覚になるはず。嫌悪や暖かい気持ちになるかは別にして。

ただね、本当に良くも悪くも"いい歳した大人の全力の児戯(悪ふざけ)"。そんな感想も思い浮かぶ。
人によっては、(なんだこのクソつまらん映画は…)という感想も裕に出そうという感覚もわかってしまうのがなんともw ただ少年期→青年期の自己を確立し、将来の夢といった進行方向を獲得するまでの経験を描いた自伝であるので、馬鹿らしくともそれ相応の年代に働きかけるメッセージ性も確かにあるんではないかな?と思わせる潜在的な映画。

そしてどうにも"遺作臭"のする映画なので、そんな風にはなってほしくないけど、個人的にはこの映画もゆっくり回数を重ねて、自分なりにこの映画を読み解いて自分だけの感慨を獲得していこうと変な使命感に駆られた映画でしたね。